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2021.05.05

 トビラコへ、ようこそ
 
~店先で、ちょこっとおしゃべり~

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「なんか変」という親の直感は、ほぼ100%に近い確率で当たると思います。
 
事例をあげてみます。
 
4ヶ月検診で、激しく泣くわが子。他の赤ちゃんと泣き方が違い、「なんか変」という違和感を覚えたお母さん。
その後、人見知りの激しさや、おむつが3歳になってもとれないことに、ますます「なんか変」と感じました。
 
保健師に相談するも「様子をみましょう」といわれる。それから2年後、医師に自閉症スペクトラムと診断され療育を受ける。すぐに療育を受けるも、もっと早くから受けさせたかったと感じたとか。
 
なかなか言葉がでない男の子に、「なんか変」と感じたお母さん。ママ友たちに相談すると「男の子は言葉が遅いよ」「心配しすぎ」と言われる。しかし、その中にひとりだけで「心配なら、専門家にみてもらったほうがいいよ。親の感はあたるよ」と言ってくれたママ友がいて専門家にみてもらうと、自閉症スペクトラムであることが判明。いまでも、そのママ友に感謝しているとか。

 
「様子をみましょう」といわれたときに、いつまで様子をみたらいいのか、どんな様子だったら再度みてらったらいいのかを、専門家なら提示してほしいと思います。それを伝えてもらえないなら、別の医療機関でみてもらうべきでしょうね。
 

障害のある子ではないのですが、親の「なんか変」が当たるという話では、以前取材させていただいた小児科の先生からこんな話を聞きました。
 
幼い息子さんの片方の眉(こめかみだったかも)がピクピクしていて「なんか変」と心配になった母親が、その小児科医に訪れました。
 
熱もないし、元気そうだし、みたところ、子どもに問題があるようにはみえなかったそうです。それでも母親はともかく検査してほしいの一点張りだったので、医師はクリニックにある機器を総動員して全身を検査しましたが、とくに異状は見つかりませんでした。
 
しかし、「そんなはずはない。なんか変、うちの子が眉をこんなにピクピクさせるのを見たことがない」と食い下がる母親に、医師は自分が勤務していた大きな病院に連絡して、精密検査を大至急受けられるよう手はずを整えました。
 
精密検査の結果、子どもの頭の血管にわずかな血栓が見つかりました。すぐに手術となりことなきを得たものの、発見が遅かったら、危なかったそうです。
 
このことがあって以来、その小児科医は、「親の直感」は医師の目よりも鋭いと気づかされたそうです。
 
エビデンスより「直感」。エビデンスはあとからついてきます。だから「直感」を大事にしてほしいと思います。

 
 
 
 

トビラコ店主

 

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