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2021.05.09

トビラコへ、ようこそ
 
~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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療育はお金がかかると思っている(思わされている)人たちがいます。
 
先日、小耳にはさんだところでは、月に30万円以上払ってSST(ソーシャルスキルトレーニング)をはじめとした「特別療育」(という言葉ありませんが)を受けている人たちがいるそうです。耳を疑う金額です。
 
そこまで高額でなくても、週に1回で7万円、そこにアセスメント(障害の見立て)費用だとか、教材費だとかが加算されて月10万円くらいかかるところは珍しくないとか。
 
児童発達支援事業所や放課後等デイサービスのような事業者が、利用者1割負担ではない、いわば「自由診療」のような形で、安くはない授業料の教室を設けている場合もあります。
 
お金をたくさん払ったからといって、その子がどれだけ変われるかわかりません。変わったとしても、それが療育によるものなのか年齢によるものなのかわかららないですよね。
 
あ、といって、療育を否定しているわけでは、もちろんないです。療育肯定派です。ただ、高額な療育はいかがなものかと思うのです。
 
教育雑誌を編集していた時代、さまざまな家庭の教育方針にふれることができました。週に5日も6日も、場合によっては7日も塾や習い事に通わせて(お金もたくさん使って)いる家庭と、子どもが好きなスイミングクラブや算盤塾のようなところにだけ通わせていて、教育にほとんどお金を使っていない家庭をみてきました。結論からいうと、お金をかけたからいい教育ができるわけではないというのが実感です。
 
週のほとんどを塾と習い事に埋め尽くされた生活をしている子は、小学校3年生の時点で、すでに息切れしているなと感じました。
 
お金をたくさんかけると、人は見返りを求めてしまいます。療育でもそれは同じでしょう。月に30万も払ったら、だれだって結果を求めてしまいます。でも結果がでなくても、あるいは結果が一時的なものにすぎなくても、だれも責任はとりません。進学塾のように志望校に合格(あるいは不合格)という目に見える形はありません。
 

高額を払うまえに、まず情報の収集を。よき療育とはどのようなものなのか。本から情報を得てから通わせても遅くないと思います。場合によっては本の情報だけで、家庭でうまく子どもにかかわれる場合もあります。
 
たとえば『発達障害の早期療育とペアレント・トレーニングー親も保育士も、いつでもはじめられる・すぐに使えるー”>発達障害の早期療育とペアレント・トレーニングー親も保育士も、いつでもはじめられる・すぐに使えるー 』(上野良樹著 金沢こども医療福祉センター・作業療法チーム著 ぶどう社)などは、療育のベテランと作業療法士が現場で行っていることを家庭でもできるように、わかりやすく書かれています。金沢こども医療福祉センター自体、療育の歴史あるところですから、そこで行われている療育をもとに、子どもへのかかわり方を学べて家庭で実践できるのです。
 
作業療法士の木村順さんの書籍はどれもおすすめです。『発達障害の子の感覚遊び・運動遊び 感覚統合をいかし、適応力を育てよう』(作業療法士木村順著 講談社)などなどたくさんありますので、ご覧ください。
 
直接、専門家の話が聞きたいというのであれば、保護者も入れる研修会の会員になるのもおすすめです。
宇佐川研は、1968年に始まった研究会。学校の先生、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、臨床心理士、障害のある子の保護者などが会員になっています。会員にならなくても、講演会などに参加できます。私も、ちょくちょく研修会には参加して勉強しています。いまは、オンラインで参加できます。
 
発達支援サロンというのところでは、月額3,000円で木村順さんのカウンセリングはじめ、さまざまな支援の情報が得られます。
 

いやいや勉強はしたくない。子どもを誰かにみてもらいたい、自分の時間がほしいというなら、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスで十分ではないでしょうか。そもそも児童発達支援事業所や放課後等デイサービスは療育を行う施設です。相談料なしで職員に相談できて、アドバイスももらえます。地域の学校の情報にも詳しかったりします。
 
教育や療育は、品物を買うようにお金さえかければいいものが手に入るといえないところが悩ましいところ。生身の人間の成長はだれにも予測がつかないからです。

 
 
 
 
 

トビラコ店主

 

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PriPriパレット』(世界文化社)にトビラコ店主の「ちょっとためしてみませんか!」連載中
 
小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に
【発達障害の子の小学校入学】学習につまづかない「ノート・日記・下じき」選びで工夫しよう!をアップ!
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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)


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