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2021.05.18

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2歳で言葉を失った自閉症の子が、7歳になって言葉を取り戻す。

 

この奇跡のような出来事をドキュメンタリー映画にしたのが「ぼくと魔法の言葉たち」(2016年)です。

 
ずっと見逃していて、昨日観ました。とてもいい映画です。強くおすすめします。
 

自閉症の子で、ときどきみかけるのは、電車のアナウンスをそのまま繰り返したり、テレビコマーシャルの宣伝文句をそのまま口にしたりしている子です。
 

映画の主人公のオーウェンは、ディズニーアニメの登場人物のセリフがすべて頭に入っています。

ピンチを切り抜ける時、うれしい時など、その時々に応じてディズニーアニメのセリフを口にします。

オーウェンは自分の人生をディスニーアニメと重ねて理解しているのです。
 
2歳で突然言葉を失ったオーウェンですが、父親があることに気づきます。

オーウェンが発するモゴモゴとした言葉が、毎日すりきれるほど観ていたディズニーアニメの「リトル・マーメイド」のセリフであることに。

オーウェンの部屋には、この映画に登場するオウムのイアーゴのパペットがころがっていました。父親はこのパペットを手にイアーゴになりきって息子に叫ぶように、イアーゴのセリフを語りかけました。すると、なんと、息子はイアーゴに向かって言葉を発したのです。

こうして、オーウェンはディズニーアニメをとおして言葉を取り戻しました。
 
この映画の原作は『ディズニーセラピー 自閉症の息子がおしえてくれたこと』。作者はオーウェンの父親です。ウォールストリートジャーナルの編集委員をし、ピュリッツァー賞を受賞した人です。

 
ここまで、書きながら、ふと思い出したのは先日、取材させていただいたある児童精神科の先生の話です。自閉症が専門です。
 
電車好きの自閉症の子が、電車遊びに夢中になっていたら、支援する人(親も含む)は電車の世界に一緒に入ること。そして、少しずつ空想の電車の世界から現実に引き戻すようにするといいとのことでした。
 
電車遊びしながら「車掌さん、もう帰る時間だね。家に帰って、お風呂に入ってご飯食べて寝ないとね」というように。
 
オーウェンの父親は、そこまで考えてはいなかったでしょう。でも、息子に言葉を発してほしいという必死のおもいで、リトルマーメードの世界に入り込み、そこから息子を現実の世界に引き戻したのでした。
 
映画の中でオーウェンは「人とかかわることを望んでいるんだ」という主旨ことを話します。ディズニーアニメのセリフではなく、自分の言葉として。ここも胸打たれます。
 
家族のかかわりもまたすばらしいのですが、こちらは、また明日。

 
 
 

トビラコ店主

 

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