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障害のある子をテーマにした、2本の対照的な映画を観る機会がありました。
1本が「ぼくと魔法の言葉たち」(米国 2016年)。
もう1本が、マラソン(韓国 2005年)
どちらも、自閉症の子の幼児期から青年期までを描いた実話です。
母親の望みや願いがあまりに対照的です。
「ぼくと魔法の言葉たち」はドキュメンタリー映画ということもあって、母親本人が登場。「望みは、あの子が一人で生きられること」と語ります。
「マラソン」の母親は「願いは、息子よりも1日長く生きること」。重い障害を抱えた子の親が一度は抱く思いかもしれません。
「マラソン」の母親は自分のエネルギーの全てをわが子に注ぎ込み、そのために夫や次男からは距離をおかれてしまいます。
マラソンのコーチには「子どもがいないと生きられないのは、あんた(母親)のほうだ」「親のエゴだ」と言われてしまうのですが、母親一人が背負わざるを得ない社会という見方もできるかもしれません。母子密着型という点では、日本社会と似ているようにも思いました。
「ぼくと魔法の言葉たち」は、2歳で言葉を失い、7歳で言葉を取り戻した自閉症の子の話です。
言葉を取り戻したきっかけが、それまで擦り切れるほど観ていた「ディズニー・アニメ」です。言葉を失ってはいるものの「ディズニー・アニメ」の世界を生きている息子に気づいた父親が、アニメに登場するキャラクターになりきって話しかけたところ、息子は人と会話することができるようになったのです。
「息子がひとりで生きられる」ことを目標とした家族は、息子が学校を卒業するとアパードでひとり暮らしをさせます。
ここが、日本と違うところですが、そのアパート(といっても、立派な建物)は、さまざまな支援をしてくれる人たちが定期的に通ってくるようです。つまり、社会の支援を受けながら生活できるようになっているのです。
一人で何もかもすることが自立ではなく、様々な人の手を借りながらも自分らしく生きられることが自立。「ぼくと魔法の言葉たち」は、そんなふうにと観ることもできる映画でした。
トビラコ店主
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【発達障害の子の小学校入学】学習につまづかない「ノート・日記・下じき」選びで工夫しよう!をアップ!
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
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