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知能指数をあげることを謳っている児童発達支援事業所や放課後等デイサービスがあることを、内山登紀夫(児童精神科医)さんのツイートで知りました。
もちろん、そんなところを選んではいけませんよ、という文脈で次のようにツイートしていました。
「知能指数をあげる」ことをPRに使っている児発や放デイは、とりあえず「やめといた方が良いと思います」と保護者には伝えています。
内山さんは自閉症について、長年アメリカで学んできた方です。著書も多数。講演活動などでアメリカの最新情報を発信してくれます。アメリカでは、すでに「障害」という言葉は使わないということを知ったのも内山さんの講演でした。5〜6年前のことです。
発達障害ではなく「神経発達症」、学習障害ではなく「限局性学習症」(この言葉が日本で根づいていないのは難しげな言葉だからでしょうね)というように。「神経発達症」という呼称だと、神経系統、つまり脳の気質に何からの問題があることがはっきりしますよね。
知能指数に関しては、意味がないというようなことをおっしゃっていました。うろ覚えなので、別の言い方だったかもしれませんが。ともかく、数字よりも、日常生活や社会に適応できているかどうか、そこがポイントということでした。特に日常生活で支援が必要かどうか、そこが重要だということです。
知能指数がいくら高くても社会に適応できなかったり、人間関係がうまくいかずに苦しんでいる人はいます。知能指数の高い自閉スペクトラム症の人たちは、まさにその典型です。この人たちに必要なのは、自分の特性を自覚しつつ(自己理解)、自己肯定感を下げないようにすること。これも内山さんの講演で知ったことですが、自閉スペトラム症は鬱病になりやすいという特性もあるそうです。だから、自己肯定感を下げてはダメなんだとか。
児童発達支援事業所や放課後等デイサービスは、地域によっては飽和状態で、あの手この手で「差別化」を図ろうとしています。これらの事業所は障害のある子を支援することが目的です。子どもたち一人ひとりの特性を把握しながら支援していくという当たり前のことができていない(しようとしない)事業所が「知能指数」を売りにするんでしょうね。人の弱みにつけ込む悪質な事業所だと思いました。
余談ですが、以前、脳科学者の先生から聞いた話です。
知能指数を測るテストには、いくつかのパターンがあって、そのパターンを集中的に練習するといくらでも数字は上がるそうです。「だから、ぼくなんて、250まであげたことあるよ(笑)」だそうです。そんなものです。
トビラコ店主
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