トビラコへ、ようこそ
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言葉や文字だけで伝わらないときには、イラストや写真を見せたりします。
これが視覚支援と呼ばれるものです。
視覚支援とわざわざ意識しなくても、やっているところはあります。
たとえば、フォミリーレストランもそうです。
メニューには、料理の名前だけではなく、写真も必ずでていますよね。「ボルシチ」「ビーフストロガノフ」「ビジソワーズ」「ガスパッチョ」と文字だけ書かれていたらどうでしょうか? まったく食べたことのない人や食べたことはあっても、その名前を知らなければ、どんな料理かがわかりません。
写真と説明があることで、「ボルシチ」は、赤シチュー、「ビーフストロガノフ」はカレーに似たお肉料理とわかるし、「ビジソワーズ」は、じゃがいもの白いスープ、「ガスパッチョ」はトマトの赤いスープということがわかります。わかって、なおかつ、「食べてみたい」となるわけです。
先日、ある人のセミナーでこんな話を聞きました。
食堂に入ると決まって「カレーライス」しか頼まない子がいたそうです。支援する人が「たまには、別のものをたのんだら?」といっても、頑なに「カレーライス」以外は注文しなかったとか。
支援員が、ある日、その子に聞いてみると、「カレーライスはわかるけど、他の料理は文字見ただけでは、どんな料理かわからないから」と答えたそうです。
これで、思い出したのは、筑波大学附属大塚特別支援学校の視覚支援です。
この学校には、玄関入ってすぐのところに、給食3日分の写真が貼られています。
あした きつねうどん
きょう カレーライス
きのう とりのからあげとサラダ
というように。先生に聞いてみると、「きのう・きょう・あした」という3日間の日にちの感覚をもてるようにするためだそうです。
「とりのからあげ」を食べたのが昨日、「カレーライス」を食べたのが今日、明日になると「きつねうどん」というように、食べ物と関連させると覚えやすいそうです。とても関心しました。でも、そのときは気づかなかったのですが、写真を貼ることで、「きつねうどん」を知らない子でも、油揚げがうどんのうえにのっているのが「きつねうどん」とわかりますよね。
メニューを写真でみせることが視覚支援になっているというのは、身近すぎて気つきませんでした。視覚支援は、なにも特別なことではなくて、イメージしやすくするための手段であって、あちこちで使われているんですよね。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
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