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2021.06.04

トビラコへ、ようこそ
 
~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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感覚過敏の特性を理解するのが難しいのは、体験できないからだと思います。
 
音がうるさい、光がまぶしいなど、いったいそれがどの程度なのかは体験している本人でなければわかりません。
 

でも、体験できる映像があります。
ご存知のかたも多いと思いますが、川崎フロンターレと富士通が共同で開発した感覚過敏の子の感じ方のバーチャル体験の動画です。
 
【公式】「感覚過敏の疑似体験」VR映像

 
子どもたちがドタバタ走るのが爆音のように聞こえ、光が眩しく全体が見えなかったり。え? こんなふうに感じていたの! いままで、知らなくてごめんなさい、と思わずいいたくなるような動画です。
 
感覚過敏の子は、生まれながらにして音はうるさいもの、光はまぶしいものと感じていたので、それを言葉にできなかったのかもしれません。感覚過敏以外の感じ方を知らないとそうなってしまうかもしれませんよね。
 
知的障害のある妹は、聴覚過敏ですが、言葉でその特性を伝えることができません。なぜ、私がわかったのかというと、妹の動画を頻繁にとっているからです。
 
椅子を引く音にビクッとしたり、食器棚にお皿を重ねてしまうときのガチャガチャした音にもビクッとしたり。カフェテラスでコーヒーを一緒に飲んでいてどこからかアナウンスが聞こえるとそれにもビクッとします。
 
余談ですが、言葉を発することのできない子は、日常生活の動画をとっておいて、繰り返しみるといろいろなことがわかります。
 
あるとき、妹と地下鉄のコンコースを歩いていたら、工事をしていました。つないだ手をつたって妹が緊張して体を固くしているのがわかりました。そして、工事の現場に近くにつれて音はだんだんと大きくなり、妹の緊張はマックスに。私は妹の手を引きずるようにして地上出口の階段を駆け上がりました。外は静かな別世界。ようやく落ち着きを取り戻した妹は、ニコニコ顔になりました。
 
もし、聴覚過敏の特性を知らないと、無理やり工事現場の横を通らせて、ものすごい恐怖を味合わせてしまったかもしれません。
 
感覚過敏の特性の持ち主は少数派です。その少数派が、感覚過敏のない多数派に、無理やりあわせてつらい思いをせざるを得ない場面がたくさんあると思います。無理解・不勉強な多数派が少数派を知らずに傷つけていたともいえます。
 
「だれもが生きやすい世界」というのは、そう簡単なことではないかもしれません。でも、身近な少数派の人が苦痛にならないような配慮なら、多数派の理解があれば可能です。
 
そんなわけで、川崎フロンターレの取り組み、全面的に賛成です。感覚過敏のない子どもたちにぜひみてほしいと思います。

 
 
 

トビラコ店主

 

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PriPriパレット』(世界文化社)にトビラコ店主の「ちょっとためしてみませんか!」連載中
 
小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に
【発達障害の子の小学校入学】学習につまづかない「ノート・日記・下じき」選びで工夫しよう!をアップ!
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発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

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