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2021.07.01

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 
【お知らせ】
小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に
発達障害の子の学びは道具でサポートできる!読み書き困難をラクにするBest5をプロが厳選をアップ!
 
ソトコト』7月号の特集「ウエルビーイング入門」でtobiracoが取り上げられました。
 
PriPriパレット』(世界文化社)にトビラコ店主の「ちょっとためしてみませんか!」連載中

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「知的障害のある子どもの余暇活動」。
 
愛読している雑誌の『発達教育』7月号の特集です。
 
知的障害のある弟と妹をもつ、私には胸にささる言葉です。この視点を持てなかったという忸怩たる思いもあります。
 
一般的に知的障害のある子(人)は、ない子(人)に比べて、自分から何かを選んだり、決めたりする場面が少なく、人に選んでもらったり、決めてもらったりする方が多いように思います。そうすると自分で時間の使い方を決めなければならない余暇の時間に、何をしていいのかわからない、ということになってしまいます。
 
たとえば、休み時間をどう使っていいのかわからず、まわりの子にちょっかいを出してトラブルに発展したりすることも、特別支援学校では珍しくないようです。本人は決してトラブルを起こしたかったわけではなかったんだと思います。
 
自分で選ぶことを「学習」していなかった結果ともいえそうです。
 
そこで、ある先生は、休み時間にその子が楽しめるメニューを、いくつか提示して子どもたちに「選ぶ」ことを学ばせていましたね。
 
音楽を聞いたり(もちろんイヤホンで)、運動をしたり。図鑑を開いたり。そんなふうにして休み時間の過ごし方を「自分の選んで」「自分で決めて」「自分を楽しませる」時間にしたわけです。その結果、休み時間が苦痛だった子たちはトラブルを起こさなくなり、休み時間は楽しみな時間になったそうです。
 
この延長に、余暇の楽しみ方というのがあるのではないかと思います。
 
余暇の楽しみ方(過ごし方)を知っていれば、大人になったときに人生が豊かになるし、ストレスを発散させることができます。
 
こんな話を、児童精神科の先生から聞いたことがあります。
 
軽度の知的障害の男性のなかには、ギャンブルやお酒でトラブルを起こす例が多いそうです。
 
知的障害があるとどうしても自己肯定感が下がる場面が多くなってしまいます。人から騙されたり、蔑みの目で見られたり、あわない仕事でミスを連続し理不尽に怒られたり。書いていても胸がつまる思いですが、こうした現実を生きている知的障害の人は少なくありません。
 
そうすると、どうしてもどこかで憂さをはらさなれば生きていくのがつらくなってしまいます。つらい現実を手軽に忘れさせてくれるのが、ギャンブルでありお酒なんだと児童精神科の先生は話していました。依存症になってしまう人もいるそうです。
 
知的障害の人が差別をされず、その人にあった仕事につけることが一番です。でも、それが叶わなかったとしても、自分を楽しませる余暇の過ごし方(できればお金があまりかからないもの)を知っていれば救われます。人生を豊かに過ごせます。これは、知的障害があってもなくても同じですよね。
 
 

 

 

トビラコ店主

 

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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)


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