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2021.07.10

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 
【お知らせ】
小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に
発達障害の子の学びは道具でサポートできる!読み書き困難をラクにするBest5をプロが厳選をアップ!
 
ソトコト』7月号の特集「ウエルビーイング入門」でtobiracoが取り上げられました。
 
PriPriパレット』(世界文化社)にトビラコ店主の「ちょっとためしてみませんか!」連載中

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「小さい子が来る日は、このトレーナーなんです」
 
可愛いワンちゃんのイラストが描かれたトレーナーを着ているのは、お世話になっている放課後等デイサービスの支援員さん。

そのときは、小さい子に親しみやすい工夫をされているんだと感心しました。でも、ある本を読んで、もっと深いところに意図があったことに気づきました。

その本とは『失語症の理解とケア』(言語聴覚士 遠藤尚志著 雲母書房)です。残念ながら版元はいまはなく、中古でしか手に入りません。

失語症の人のリハビリの話なのですが、失語症の人がどのようにしてコミュニケーションをとるのかというくだり。

言葉を話せなくなったから、コミュニケーションができなくなるわけではない、と本書は教えてくれています。

これ、もしかしたら、発語のない子にも通じるのではないかと思って読みました。
 
以下、引用します。
 
 人間のコミュニケーションは言葉だけで行われるものではありません。服装を見て相手がお医者さんや看護師さんだと理解する、表情や声の調子から叱られたことがわかる、指さしや実際の品物が示される、言語情報以外の情報の活用(「状況判断」)が、意味の伝達に大きな役割を果たしています。
 失語症の人はたとえ言葉は不自由であっても状況判断の能力に優れていますから、置かれた環境の中でのふるまい方は心得ており、話しかけの意図を理解したり、自分の考えを伝えたりすることができます。

(引用終わり)
 
このくだりを読んで、思い出したのが冒頭、放デイの支援員さんでした。保育士さんたちが、クマさんやワンちゃんのかわいいエプロンをしているのも、納得できます。
 
失語症の人はたとえ言葉が不自由であっても状況判断の能力に優れているという部分も納得。
 
妹は重度の知的障害で発語があまりないのですが、やはり状況は(十分でないにせよ)理解しているように思います。
 
「病院に行くよ」というと、ちゃんとそのことがわかっていて保険証の入ったバッグを用意したりします。
「おねえちゃん(私のこと)、〇〇(妹の名)ちゃんの横で昼寝しようかな」というと、喜んで手をパタパタさせます。
 
発語がなくて、なぜ、こちらの言うことが理解できるのか、わかりません。でも、そうなんです。発語がなくても、話していることがわかるんです。理解の仕方というのは、ほんとうにわからないものですよね。発語がないから、わからないだろうと思わずに、話しかけてほしいなと思います。

 
 
 

 

 

トビラコ店主

 

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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)


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