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2021.08.09

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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療育施設を選ぶときの基準を、こちらでときどきお伝えしていました。
 
療育の目的はその子が自信をもてるようにすることであり、自己肯定感を高めることでもあります。そのために、丁寧な配慮をして「できる」ようにするわけです。
 
この順序が逆になって「できる」だけを目的にしている療育施設は、避けた方が良いと思います。
 
「できる」だけを目的しているのは、定形発達の子が通うお稽古や塾と変わりません。非定形発達の子たちはまったく別アプローチが必要です。
 
発達障害の臨床研究を長年行っている「宇佐川研(発達障害臨床研究会)」が、まさにこれをずばり、ツイートで指摘していたので、こちらにコピペしておきます。
 
余談ですが、宇佐川研とは、日本における感覚統合の父(といってもいいでしょう)である故・宇佐川浩(淑徳大学教授)氏の理論を継承しつつ実践研究を積んでいる研究会です。
 

 
要注意の療育としてあげられている「慣れさせる」というのは、意外と行われていて、親もそれでよしとしてしまうことがあります。

 
「慣れさせる」が通用するのは、定形発達の子の場合のみです。そうでない子にとっては、苦痛でしかありません。子どもによっては拷問に近いのではないかと思います。その結果、二次障害を引き起こすわけです。最初の障害は、たとえば感覚過敏だとして、感覚過敏を理解されずに無理に「慣れさせる」ということして「できない」と、「できない子」というレッテルを貼られて、「自分はダメな子」と思い込んでしまいます。
 
聴覚過敏のある子にとってハンドタオルの音は恐怖です。慣れることはありません。でも、「慣れさせる」療育施設があると聞いて驚いたことがあります。そんなことよりも、ハンドタオルを備えているトイレに入る時は「イヤーマフ」をつけたほうが、どれほどその子のためになることか。
 
ガラスを爪で引っ掻く音は、たいていの人は不快です。何回聞いても慣れることはありません。それと同じではないでしょうか。
 
宇佐川研の会長を努めている木村順さんは、「花粉症の人を、杉林に連れて行っても杉花粉に慣れることはないでしょ」とおっしゃいます。じつにうまい例えですよね。
 
療育が広まるにつれて、療育の目的な少しずつ定形発達の子向けに変わってきていることに、心ある専門家たちは心配しています。

 
 

 

トビラコ店主

 

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