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2021.08.22

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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運動がいかに、子どもの脳(感覚)を刺激してくれるか。感覚を刺激する運動や遊び(「感覚統合」遊び)は、発達系の子には特に大事という話を、作業療法士の高畑脩平さんのセミナーで聞きました。
 
そこで、思い当たったのは、以前、取材したある小学校のことです。その小学校は、県の公立小学校の中でもとても学力が高く、その理由を探るべく教育雑誌の編集者(当時)として取材をしました。当時は、授業前10分間に行っていた音読、漢字や計算練習が学力に貢献していることを、脳科学の先生の話をもとに書きました。
 
しかし、このセミナーを聞いて、果たして学力に貢献していたのは音読や計算だけだったのかという疑問がわきました。というのは、この小学校は登校してすぐ、子どもたちが校庭で運動をするのが習わしになっていたことを思い出したからです。運動のメニューは自由。一輪車の子もいれば、ただ走り回っている子、鉄棒でぐるぐる逆上がりしている子、縄跳びをしている子いろいろです。
 
小学校には月2回、1年くらい通いました。通って驚いたのは、子どもたちの落ち着きと集中力の高さです。これは朝の運動をあったからこそではなかったのか。高畑さんの運動による「感覚統合」のセミナーで、急に当時のことが蘇ってきたのでした。
 
高畑さんは、幼稚園や小学校に出向いて、落ち着きのない子、集中力にない子、ぼんやりしている子などを、その子の特性にあわせた運動で改善させています。
 
落ち着きがない、ぼんやりしているというのは、その子の感覚に課題があるのであって、その感覚に働きかけることで改善するというのです。
 
ものすごく端折った話になりますが、たとえば、他の子の髪を引っ張る子がいたとします。その子は「引っ張る」ということをしたいわけで、「綱引き遊び」をして「引っ張りたい」感覚の欲求を満たす。高いところに登るなど危険な遊びをしたがる子には「ブランコを思い切りこいで」刺激を求める感覚を満たす。このように運動によって感覚を満たされた子は、落ち着き安心します。

 
件の小学校の話の戻ると、朝、それぞれの子が自分の感覚が求める運動をすることで、満たされて安心して、落ち着いた状態で勉強に取り組むことができたのではないでしょうか。
 
読み書きの学習のベースは、安心です。安心できるからこそ集中もできるわけです。15年近く前の取材の答えが、今頃になって出た気がします。
 
高畑さんは著書も色々出されていますが、『子ども理解からはじめる感覚統合遊び 保育者と作業療法士のコラボレーション』(クリエイツかもがわ)なども参考になるかもしれません。親子でできる運動として、高畑さんがセミナーで紹介してくれた、「子どもの遊びポータルサイト ミックスじゅーちゅ」があります。こちらも、のぞいてみてください。いろんな遊びのメニューがあります。

 

 
 

 

トビラコ店主

 

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