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日本自閉症協会が、自閉症の人たちのための支援ハンドブックを出しています。
東日本大震災を受けて作ったようです。
2011.3.11 東日本大震災を受けて 自閉症の人たちの防災・支援ハンドブック ー自閉症とあなたの家族の方へー
助けてカードも、いざというときにために持っておくと役立ちそうです。
東日本大震災の年、私は子育て雑誌の編集をしていました。
当時、かなり早い段階で「発達障害の子への理解」を訴えたのが、児童精神科医の佐々木正美さん(1935-2017)でした。「自閉症・発達障害の人を案じる」と題して朝日新聞に一読者として投稿。10年前は、まだまだ発達障害への理解は進んでいませんでした。それだけに佐々木さんは気がかりでならなかったのでしょう。
投稿の冒頭、次のように書かれています。
この度の大震災の報に接した当初から、自閉症・発達障害の人々のことが頭から離れません。予期せぬ出来事に対する恐れや混乱が、私たちの想像を超えて大きい人たちだからです。
投稿したきっかけは、佐々木さんが10数年のおつきあいのあった福島県の「自閉症児を持つ親の会」で、アドバイスしたことでした。アドバイスを聞いて多くの人にほっとしたと言われた佐々木さんは、同じことを全国の人に伝えたら、多くの被災地の人たちに伝わるのではないかと考えといいます。
この投稿(福島の人に伝えたアドバイス)では、次のようなものでした。
周囲に迷惑をかけることを気にしてつい叱ってしまう親には、
「してはいけない」ではなく、「こうしたらいいよ」と肯定的に伝える。
見て確かめることができない事柄に不安を抱く人たちですから、と前置きをして、
言葉は短く、一度に一つのこと(複数ではなく)を具体的に伝える。そのために絵や文字の方が伝えやすいことも知って欲しい。
混乱が大きい時は、部屋の隅についたてで仕切るなどして、(隔離ではなく)保護してほしい。
そして、最も重要なのは、子どもに寄り添い、抱きしめること。自分が守られていると実感が湧くと、子どもは安心します。
佐々木さんの話は、当時編集していた子育て雑誌に掲載させていただき、こちらもまた反響を呼びました。
どんなに周到に準備をしていても、予期せぬことは必ず起きると思います。その時に、大事なのは「守られている」と感じられることなんですね。安心にまさる環境なし。非常時であれば、なおさらです。
トビラコ店主
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