トビラコへ、ようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
——————————–
「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」は、Amazonでも販売しています。Amazonのレビューを読むのが楽しみで、ときどきのぞいています。
こういう使い方をしてくださっているんだ。ほう、こういう場面でもお役に立てている。お目にかかったことのない方ですが、なんとなく親近感を抱いてしまいます。
レビューのなかで、思春期の子との会話に活用されている(おそらく)支援者の方からの声がありました。
アイスブレークで使っているそうです。つまらなそうに参加しているのに、(教室に?)くると、次に「あれやんないの?」と聞かれるそうです。
ああ、まさにこれ! コミュニケーションがうまくいかない思春期男子のために開発された教材を、商品化したのが「トーキングゲーム」なんですもの、そういう反応になります。
開発した筑波大学附属大塚特別支援学校(当時)の安部博志先生は、当時を振り返りこんなふうに語っていました。
「いつも同じゲームだと飽きるだろうと思うんだけど、彼は毎回、先生、あれ(トーキングゲーム)やろうよ、と言うんだよね」
最初のうち、その彼は、なんでこんなこと聞くんだろうと、つまらなそうな顔をしていたそうです。
でも、「トーキングゲーム」は、話の内容にはいっさいに口出ししないで、だまって最後まで聴くのがルールです。つまらなそうに話しても、何を話しても批判されずに、自分の話を聞いてもらえるということがわかってきた彼は、他の人には言えないような昔のつらかったことや親や先生への憎しみを話すようになりました。
話の内容は凄まじいものでした。でも、つらかったこと、憎んだことを吐き出すだけ吐き出したら、次のようにぽつりと言ったそうです。
「でも、親も先生も大変だった思うよ」
自分の気持ちを出せるだけ出すと、相手の立場になって考える余裕が出てくるんですね。
思春期の子は、本当は話を聞いてもらいたいんだと思います。いえ、思春期に限らず誰でもそうですが。
でも、思春期は、素直に自分の気持ちを伝えられない、難しいお年頃。
トーキングゲームが思春期の子の「聞いてほしい」「話したい」の場面で使われているとしたら、もともとそういう目的で作られているからかもしれません。
Amazonのレビューを書いたかたにそう申し上げたいです。ただし、野暮なことを申し上げますが、大人の側が聞きたいことだけを「言わせよう」とすると、「言わなく」なりますので、ご注意を。レビューに書いてくださったかたは、「話したい」雰囲気を作るのがお上手だったんでしょうね。
トビラコ店主
********************************
ウェブサイト以外でも発信しています。
【お知らせ】
『ソトコト』7月号の特集「ウエルビーイング入門」でtobiracoが取り上げられました。
『PriPriパレット』(世界文化社)にトビラコ店主の「ちょっとためしてみませんか!」連載中
Facebookはこちらから(日々、なんか発信しています)
LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。
*******************************