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「ほめの先手」。
『発達障害の子どもたちから教わった35のチェンジスキル』(阿部利彦著 合同出版)に掲載されていたスキルです。のこの本は、わかりやすくて具体的。それでいて、単なるノウハウに終わっていません。子どもの側に立って、子どもの気持ちは、こうだよということを教えてくれる本です。
タイトルにある「チェンジスキル」というのがポイント。
「ほめの先手」もそのひとつ。一般的に「子どもが、いい行動をし終わってからほめる」といわれます。でも、「し終わって」からではなく「し終わる前にほめる」にチェンジ。これがチェンジスキルです。
例えば、映画館で騒ぎそうな子がいたとします。騒ぐ前に「静かにしてくれているね、ありがとう」と、先にほめてしまう。ほめられた手前、そうそう騒ぐことができなくなります。でも、しばらくすると騒ぎたくなるかもしれません。その時も先手必勝で「今日は、静かにしてくれているね、大人だね」と先回りする。もし、この調子で、最後まで静かに映画を観ることができたら、その時は「最後まで静かに映画を観ることができた」と家族みんなの前のほめます。途中で騒いだとしても、あるところまでは静かにしていられた。だったら、そこだけでも認めよう、ほめようというわけです。
著者の阿部利彦先生(星槎大学大学院教授)は、私がまだ発達障害について知らなかった編集者時代に、いろいろと教えていただいた先生のひとりです。
当時から、おっしゃっていることが一貫しています。
見方を変えて、ポジティブに捉える。心のストライクゾーンを広げて「完璧主義」から脱する。当時から変わらぬ阿部先生のお考えが、この本には具体的なアドバイスとなって掲載されています。
阿部先生の根底にあるのは「優しさ」。頑張りすぎるお母さんたちには、いつも「自分だけの楽しみの時間を意識して持つように」とアドバイスされていました。これも、本当に大事だと思いますね。
発達障害系の本は次々に出版されていて、まるで川の流れのようです。せっかくのいい本も、次々に押し寄せる新刊の波に押し流されてしまうので、時々、こうして紹介することにしています。
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