お知らせ一覧

2021.11.25

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

——————————–

 

発達障害に関する本は、山ほどあります。ありすぎるくらいある時は、片っ端から読むのではなく、信頼できる人の本を繰り返し読む方が自分にとってはプラスになるように思います。
 
いろいろな読み方があるので、これが正解ということではなく、私の場合はそうだということです。
 
言語聴覚士の第一人者、中川信子さんの『発達障害とことばの相談 子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ』(中川信子著 小学館)もまた繰り返し読みたくなる1冊です。
 
初版が2009年ですが、版を重ねて今でも売れ続けています。
 
タイトルに「ことばの相談」とあるので、言葉に課題を抱えた子だけが対象かと思われるかもしれません。でも、そうではありません。発達障害全般の話であり、特別支援教育の話であり、さらには子育ての話にまで及んでいます。これらは、すべて根っこでつながっていて、言葉を入り口に根っこのところまで書かれている本です。
 
難しくなりがちな脳の話も、じつにわかりやすいんですよね。
 
脳の構造は次のようになっているといいます。
 
●脳は3段重ねの鏡餅

1段目の餅 からだの脳(脳幹)
2段目の餅 きもちの脳(大脳辺縁系)
3段目は橙 言葉を話したり理解したりする脳(大脳)

 注)大脳は、知的な活動に関わる脳、言葉だけではありませんが、ここでは便宜的に言葉にしています。
 
橙という言葉に関わる脳は、1段目と2段目が支えているということです。
 
●脳細胞は電球、光らせるのは電線
 
大脳に張り巡らされた無数の脳細胞を豆電球とすると、豆電球を光らせるためには電線(神経繊維)がうまくつながっていることが必要。
 
電線は、鏡餅の1段目(からだの脳)や2段目(きもちの脳)とつながっていて、小さいうちは配線工事が終わっていない状態なのだと。配線工事がうまくいくためにば、からだの脳もきもちの脳も整えることが大事。そうすることで、電気の通りがよくなってたくさんの豆電球がピカピカと光るようになるといいます。豆電球を光らせるためには、からだ、きもち、どちらも大事ですよということです。
 

説明の上手な人は、例え話が上手い人でもあります。
「鏡餅」、「豆電球」、「配線工事」、この3つで人の脳の発達をイメージできちゃうというのはすごいですよね。
 
言語聴覚士の資質のひとつにコミュニケーションの力というものがありますが、上手い例え話もまたコミュニケーション力なのかもしれません。
 
中川信子さんの本は、どれもとてもわかりやすく、そして深く掘り下げられているので、繰り返し読める本ばかり。おすすめです。

 
 

 

トビラコ店主

 

********************************

ウェブサイト以外でも発信しています。

PriPriパレット』(世界文化社)にトビラコ店主の「ちょっとためしてみませんか!」連載中

Twitterはhttps://twitter.com/tobiraco_co_ltdこちらから

Facebookはこちら

LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。

友だち追加

*******************************