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2021.12.23

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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「ヤングケアラー」と「きょうだい児」がごっちゃにされていることがあります。
 
両者が重なる場合ももちろんありますが、重ならないほうが多いように思うのです。正確な統計があるわけではないので、断言はできませんが。
 
ヤングケアラーは、文字通り「ケア」に焦点があてられています。具体的には、きょうだいや親に障害があったり、病気だったり、祖父母に介護が必要であったりして、学業に支障が出るほど世話(ケア)をしている18歳未満の子です。
 
きょうだい児は、障害のあるきょうだいがいる子です。
 
社会問題となっているのは、前者のヤングケアラーです。
 
ひとりでは支え切れないほどの重荷を背負っているヤングケアラーに対しては、社会のサポートが必要なのは当然だと思います。
 
もちろん、障害のあるきょうだいの世話を、重荷になるくらいにさせられている場合もあります。これはヤングケアラーです。でも、そうではないケースも多々あります。
 
きょうだい児は、家庭環境によってまったく違います。ひとりひとりが違うといってもいいくらい違うのではないでしょうか。
 
すごく、極端な例として次のような場合もあります。
 
施設に入所している障害のあるきょうだいが帰宅する日は、よそ(親戚やホテル)に泊まるというきょうだい児。きょうだいの世話をするどころか、顔をあわせることすら避けているわけです。これはヤングケアラーではありません。
 
ここまで極端でなくても、親が障害のある子の世話を一手に引き受けていて、きょうだい児との時間をとれないケースもあります。きょうだい児は、自分に関心をもってもらえていない寂しさを抱くことになるでしょう。
 
また、当然のこととしてきょうだいのめんどうをみるきょうだい児もいます。自分の楽しみを削ってもめんどうをみる子もいれば、自分の楽しみを大事にしながらもきょうだいのめんどうをみる子もいます。理想は後者ですが、そうはっきりとわかれるものでもないでしょう。
 
きょうだい児はきょうだい児特有の問題があって、ヤングケアラーと別個の問題として考えないとどちらにとってもあまりいいことではないように思います。ヤングケアラーの専門家と称する人のなかにも、ヤングケアラーときょうだい児を同じものとして語っている人もいるので、ひとこと言いたくなりました。

 
 
 

 

トビラコ店主

 

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