「トビラコへ、ようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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筑波大学附属大塚特別支援学校の授業風景をオンデマンド配信、本日は幼稚部を見学。
「はらぺこあおむし」を題材に、深く掘り下げて、楽しく展開できることにレベルの高さを感じました。
研修のための配信なので、授業の目的は明確です。ひとつひとつ、なるほどね〜と大変勉強になりましたが、本題と外れて関心したことがひとつ。
それは、授業のゆったり感です。幼稚部の授業では、はらぺこあおむしの大型絵本を先生が読み聞かせしていましたが、じつにゆっくりゆっくり。子どもたちの様子をみながらの読み聞かせでした。必ずしも集中していない子や他に関心が向いていそうな子がいても、お構いなしに読み聞かせがすすみます。
その後、はらぺこあおむしごっこの遊びに入るのですが、この時も別のことをしている子もいます。でも、先生は注意することもなく、さりげなくその子と手をつないだり、あるいは一人遊びのままにしておいたり。
この感じも、いいなあと思いました。授業を計画した先生には「そこですか?」と呆れられるかもしれませんけど。
でも、みんなが、はらぺこ遊びごっこをしているときでも、直接は参加せずとも背中で参加している感があって、この感じが許されるのがいいんですよね。背中で参加していたから、最後は、結局、わ〜っとみんなで集まることができました。
必ずしもみんなと同じことをしなくても、そこに自分の居場所があって、他の子と同じ楽しげな空気を自分も吸っているという立ち位置があっていいのではないでしょうか。
同校で生まれた「トーキングゲーム」も、直接参加しなくても、みんなのやりとりを聞いているだけでも「参加者」です。これは、開発者の安部博志先生に散々教えていただいたことです。子どもは心の中で(自分なら、こう答える)とシミュレーションしているのだと。
いろいろな参加の仕方を認めてくれているという点も、この学校の先生はすごいなと思いました(そこだけですか? また呆れられそうですが)。
ところで、はらぺこあおむしという絵本、特別支援学校の先生が必ず推薦してくれます。そのわけが、この授業よくわかりました。エリック・カールさんがそこまで考えていらしたかどうかわかりませんが、教材としても優れています。
1)パクパク食べて大きくなるという「時系列」
2)食べたところに穴があくという「視覚的なおもしろさ」
3)何曜日に何を食べたかという「曜日の概念」
4)たくさんでてくる「食べ物の名前」
5)いくつ食べたかという「数の概念」
と、このようにさまざまな学びも織り込まれていますからね。
トビラコ店主
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