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支援グッズはそれさえあれば解決するものではありません。活用する人次第で、うまくいったり、いかなかったりします。
たとえば、視覚支援ツールの代表的なものが絵カードです。保育園、幼稚園、特別支援学校(学級)、放課後デイサービスなどで使われています。
でも、実際には「絵カードを使ってもうまくいかない」という保育士さんたちは少なくありません。放課後デイサービスも同様です。
視覚支援について。ああ、ここまできめ細かくすることで、初めてその子に届くんだと思ったのは、佐藤義竹先生(筑波大学附属大塚特別支援学校支援部長)の手作りのカードを見せていただいた時です。
たとえば、歯磨きの手順の視覚支援ツール。
手順をコマ割りにして、絵にしているのですが、縦並べ、横並べ、円盤型、めくり式の単語カード型とさまざま。円盤型は右回り、左回りも。佐藤先生は、子どもに合わせていくつものタイプを作りました。
歯磨きひとつとっても、子どもの使いやすさを考えると、何通りもの方法があります。
支援ツールに子どもを合わせるのではなく、子どもの特性やクセに支援ツールを合わせた使い方をして初めて効果を発揮するのではないかと思います。
親しくしている放デイで、これも視覚支援だよなあと関心したのは、トイレのドアの貼り紙を見た時です。
「使っていません」(ちょっと言い方は違ったかも)の手書きの文字と、ふたされたトイレの絵が描かれていました。誰かが入っているのに開けてしまって、トラブルになったことがあったのかもしれません。市販はされていなくても、必要と感じた支援者が作れば、その放デイならではの視覚支援ができます。
さらにいえば、絵カードの絵がわかりやすい子もいれば、絵よりも文字の方がわかりやすい子もいます。絵カードよりも写真がいい子も。というのも、絵カードの絵にこだわりすぎてしまう子もいるからです。公園の絵カードに滑り台が描かれたいたとします。「滑り台」がある公園に行きたがるという話も聞いたことがあります。
本来、オリジナがあることが望ましい支援ツールですが、それでは大変だからと既製品があります。なので既製品をそのまま使うのではなく、その子に合わせた使い方や、作り変えも必要ではないでしょうか。
トビラコ店主
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