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2022.03.11

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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東日本大震災から11年が経過し、障害のある子への災害時の配慮がクローズアップされるようになりました。当事者の親から聞き取って作られたマニュアルもあります。
 
二人の障害のある子を抱えて気仙沼で被災した小野寺明美さんは、長男が発達障害、次男が重度知的障害のある自閉症です。
 
震災が起きた11年前は、みんな避難生活を送るのが精一杯で、障害児者への配慮まで、とても行き着かないのが現状でした。
 
障害のある子を抱えた親たちが孤立していくのをみて、小野寺さんは親同士の連帯の必要性を強く感じ、親の会「本吉絆つながりたい」を結成。本吉は、小野寺さんがお住まいの気仙沼本吉町からとっています。
 
「本吉絆つながりたい」として親同士での情報交換はもちろん、外へ向けても発信し続けています。
 

そのひとつが「災害時に備えて 発達障がい児者受け入れのてびき」(発行:公益財団法人 世界宗教者平和会議 日本委員会)への編集協力。配慮が必要な子や大人を受け入れる宗教施設に常備されているマニュアルです。
 
障害のある子を育てている親たちだからこその要望を支援する側に発信しています。
 

 

配慮される側が、配慮(支援)する側に伝えた一部ですが、列記しておきます。
 

●誰もが使いやすいトイレに

特性によるこだわるがあるため、洋式トイレしか使えない人もいます。ポータブルトイレや、多目的トイレがあると助かります。和式トイレしかない場合は、和式を洋式にできる簡易設置式洋式便座もあります。
 
●飲食物の配慮

・特定の食べ物しか食べられない人がいます。わがままではなく、障がいの身体的特性であることをご理解ください。障がいによってはお茶が飲めない、もしくは水が飲めないという場合もあります。

・運営側が、そのことを避難所にいる他の人たちにアピールすることも支援の一部になります。
 

●物資は個別に配給を

・列に並ぶということが、なかなかできません。家族は目が離せないので、物資を取りに行けないこともあります。

 
●入浴の配慮を

当事者と同性の付き添いが必要です。家族でも異性だと付き添えません。
 
●情報伝達の配慮を! すべての人に情報が伝わるように

重要な案内には、掲示板と音声案内を併用し、誰もがわかりやすい表示にしてください。ポスター、放送、展示、絵、記号、写真などを活用すると良いでしょう。簡単な日本語の表示が大切です。

 
●要配慮サポーターを呼びかける
避難所で、要配慮者のニーズに対応できる人材は必須です。理解してくれる人いるというだけで、家族は安心して避難所にいることができます。避難所の中で、保健師、看護師、保育士、カウンセラーなど、ひとりでも多くの専門職の方々に協力をお願いしましょう。

(「災害時に備えて 発達障がい児者受け入れのてびき」より引用)

 
入浴の配慮で、たとえ家族でも異性は付き添えない決まりは、意外と知られていないかもしれませんね。

声をあげていくことで、少しずつ変わっていくことを小野寺さんに教えていただきました。小野寺さんのインタビュー記事は、近々アップする予定です。

 

 
 

トビラコ店主

 

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