～店先で、ちょこっとおしゃべり～

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

 

「教師はみんな偽善者だ」
 
こう叫んで、紙に描いた教師の絵にブツブツを画鋲を刺した高校生男子がいました。自閉スペクトラム症の男の子です。彼を救ったのが、トーキングゲームの考案者で筑波大学附属大塚特別支援学校（当時）の安部博志先生です。
 
冒頭の言葉は、「いま心から叫びたいことは」という質問に対してです。トーキングゲームは、彼のためだけに作られたものでした。いわばオーダーメードです。
 
どんな過激な言葉も、憎悪に満ちた言葉も、いっさい否定せずにうなずきながら彼の思いを聴いた安部先生。これが、本当に「聴く」力というものです。
 
大人が喜ぶようなことしか答えないとしたら、子どもは抑圧されている可能性もあります。人は、ネガティブなことも考えています。ネガティブなことを考えるのが悪いのではなくて、それを吐き出す場がないとつらくなるのではないでしょうか。
 

以前、トーキングゲームを使っている放デイを見学させていただいた時に、「地球が滅んでほしい、人類が滅んでほしい」と過激な答えばかり口にする子がいました。こちらは、ハラハラしていたのですが、支援員の方は、ニコニコしながら聞いていました。時々「うん、それで、それで」と答えを促してさえいました。
 
何を話しても大丈夫ということが保証されているから、子どもは安心して話すことができるし、そこが子どもの居場所になるのではないでしょうか。
 

 
 

トビラコ店主

 

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