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2022.12.31

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

 
障害のある子のお母さんに取材していた時期がありました。子育て雑誌の編集者時代の話です。みなさん、親戚づきあいをあきらめている人が多かったですね。
 
重度、軽度と知的障害のあるきょうだいを持つ身として、わかりすぎるくらいわかります。
 
わが家の場合、父方の叔母(父の兄の妻)から、はっきりと「〇〇さん(父の名)が死んだら、出入りしないでほしい」と言われました。母から聞いた話です。
 
そんなことを言う叔母を許せない、許したら弟や妹に顔向けできないと思い、しばらく憤っていた時期がありました。でも、それほど行き来があったわけでもなく、行き来がなくても困らない人たちだったので、時の流れとともに叔母の存在すら忘れていました。
 
この伯母は、その後、認知症で施設に入り、夫(叔父)が亡くなったことも理解できなくなっていたようです。一流企業に就職した自慢の息子(いとこ)は、神経を病んで入院。人前で自分の髪をむしる自傷行為が止まらなくなったと聞いています。今でも社会復帰ができていなくて、どこいるのか親戚の誰も知りません。
 
この話を聞いても、私にはなんらの感想もないのが、自分でも不思議です。ただ、思ったのは人の一生というのはわからないなあということです。
 
自分達を悪く言った人も、いずれは死んでいくわけで、施設に入った叔母も亡くなりました。叔母の死は、親戚間で発生した相続の書類でついでのようにして知りました。葬儀には親戚の誰も呼ばれていません。
 
「遠い親戚より近くの他人」とはよく言ったものです。「遠い親戚より信頼できる他人」と置き換えてもいいかもしれません。
 

母は、近所の人と、それこそ「親戚づきあい」をしています。「私が死んだら、〇〇(弟の名)を頼むね」「ああ、まかせてよ」という仲です。
 
帰省が憂鬱な人たちに言いたいのは、無理に親戚づきあいなんてしなくても、全然困らないということです。

 

 
 

トビラコ店主

 

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