~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
障害のあるきょうだいのめんどうをよくみる、きょうだい児はしっかりモノで、周囲からも好意的な目で見られます。
「えらいねえ」「しっかりしているね」「ママも安心だね」というように。
でも、しっかりモノのきょうだい児は本人も気づかぬうちに「さみしさ」を抱えています。
私自身、きょうだい児なので、あの頃の自分を振り返ると、心の中に「さみしさ」が少しずつ降り積もっていたような気がします。ただ、それを「さみしい」と名づけることができなかったのですが。
もちろん、障害のあるきょうだいを恨むとかそんな気持ちは微塵もありません。自分を頼ってくれるきょうだいはかわいくもあります。
それと「さみしさ」は別です。親はそのつもりはなくても、きょうだい児を頼りにして同志のように思ってしまうかもしれません。そして、きょうだい児は、ますますしっかりモノであろうとしてしまいます。
その解決策は、きょうだい児の話を聴く時間を作ることだと思います。その子自身の話です。きょうだいの話ではなくてね。
昨日、久しぶりに仕事仲間と「トーキングゲーム」の話になりました。トーキングゲームは質問カードに書かれた質問に答えるというゲーム(という名のカウンセリング)。
仕事仲間の長男くんに、発売したばかりのトーキングゲームを使ってもらった話です。
長男くんは当時小学1年生。きょうだい児ではありませんが、妹たちの面倒をよくみて、ママが疲れたといえば、「ここで寝ていいよ」と自分の肩を差し出すようなしっかりモノでした。
トーキングゲームで「いままでさみしかったのはどんなとき?」という質問カードを引いた長男くん。
「留守番しているとき」と答えました。
それを聞いたママは「ええ!」と泣きそうになってしまったのです。「いつも、留守番している時は漫画とか読んでいるから楽しいと思っていたのに」と言っていました。
でも、考えてみれば、小学1年生です。学校に慣れるのに必死な時期に幼い妹たちの面倒をみていたわけで、それは緊張感が結構あったのではないでしょうか。
長男くんは「さみしさ」を深刻にママに訴えるというのでもなく、だけどポロッと本音が出たように思います。
妹たちのめんどうをみて、ひとりで留守番ができるしっかりモノに見えても、やはりそこは子ども。誰もいない部屋だとさみしいと感じていたのです。
しっかりモノだからと頼りすぎずに、たまにはしっかりモノが甘えられるような時間も作ってあげるといいのではないかな。年をとったきょうだい児はそう思うのです。
トビラコ店主
********************************
小学館子育てサイトHugKumでトーキングゲームの連載が始まりました。
ひきこもり少年の心を開いた「トーキングゲーム」。子どものホンネを引き出し、3万人以上に愛される秘密とは
Twitterはこちらから
Facebookはこちら
LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。
*******************************