~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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発語がほとんどなくても、言葉をわかっていることが多い。
これが私は不思議でならなかった。
発語がほとんどない(少しはある)妹を歯医者さんに連れて行く道々「帰りはコーヒー飲もうね」と言うと、ちゃんと覚えていて、帰りに私の手を引いてドトールに入ろうとする。
妹が入院した時も、「明日髪を洗う日だよ」というと、洗面器にシャンプーとトリートメントを揃えている。
言葉は理解している。だけど話せない。私はフランス語を話すことはできないし、理解もできない。だから「明日髪を洗う日」と言われてもわからない。
でも、発語がなくても、ちゃんと理解できるのはなぜだろう。
その謎が『ことばの不自由な人をよく知る本』(中川信子・阿部厚仁監修 障害のある人ともとも生きる本編集委員会編著 合同出版)で解けた。
「ことばは氷山のようなもの」というコラムに書かれていた。「言えることば」は氷山の一角。「ことばがわかる」「ことがらがわかる」が水面化深くに存在しているそうだ。その深さは、「言えることば」の何倍もある。コラムを読み、そこに描かれた氷山のイラストを見て、不覚にも涙がこぼれた。
妹は「言えることば」は本当に少ないけれど、「ことばがわかる」そして「ことがらがわかる」だったのだ。
言葉を話さないからと話しかけるのをやめてはいけない。ちゃんと氷山の水面下で理解しているから。
本書は、「ことば」だけのことではない。よりよいコミュニケーションのためにできる、あらゆることが書かれている、当事者の気持ちが掲載されているのもいい。
登場する専門家の層も厚く、多岐にわたっている。さまざまな道具も紹介されている。このような本が作れるのは、監修者たちが、長きにわたって支援の現場で第一線で活躍し、常に支援について考えてきたからだ。1年で消えてしまうような発達障害の流行り本ではない。支援者のバイブルになると思う。強くおすすめしたい。
トビラコ店主
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小学館子育てサイトHugKumでトーキングゲームが記事になりました。
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