～店先で、ちょこっとおしゃべり～

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「親の直感はあたる」という話を何度かしてきました。
 
わが子のことで、なんだか気になることがあって気持ちがざわざわしたとします。
 
１）「気にしすぎだよ」という人
 
２）「気になるなら、お医者さん（などの専門家）にみてもらったほうがいいよ」という人
 

どちらの人に従いますか。
 
私は、２）の人に従うことをおすすめします。もちろん良き専門家を見極めることが大事ですが、ともかく親のざわざわは直感であり、当たることの方が多いからです。
 
１）の人は、一見優しいようですが、解決はしません。
 
２）の人は、解決するための行動を提案してくれています。親の思いすごしだったとしても、専門家に相談することで「思いすごしだった」ことがわかります。
 
でも、親の直感はやはりあたるのです。
 
以前、取材した小児科医が「親の直感にはかなわなかった」話をしてくれました。
 
ある時、若いお母さんが、「うちの子のこめかみがピクピクして気になるから診てほしい」と先生のところに来たそうです。
 
聞いてみると、これまでにこめかみがピクピクすることはなかったそうです。でも子どもは見たところ元気で、問題を抱えているようには見えませんでした。
 
でも、お母さんがあまりにも真剣なので、先生はクリニックでできる限りの検査をしましたが異常なしでした。
 
それでも、お母さんは納得してくれなかったので、精密検査のできる大きな病院を紹介しました。すると、脳の血管の一部が損傷していることがわかり、すぐに手術を受け、その子はことなきを得たのでした。
 
先生は、「だから、直感を大事にしてほしい」と言いました。
 
親の持っているセンサーは、独特なんでしょうね。
 
ただ、「気になるなら、診てもらったほうがいいよ」というのが、なかなかいえなかったりすることもあります。特に「うちの子、発達障害かもしれない」と言われた時は、ほんと難しい。
 
人によっては「大丈夫だよ」と言われたい人とか「うちの子を障害児にするつもりなの！」と思ってしまう人もいるからです。
 
私も立場上、「うちの子、発達障害かもしれません」と、問わず語りで言われることがあります。症状を聞いていると、そうかもしれないし、違うかもしれない。どちらともとれることが多いんですよね。この人は安心したいのか、それとも本当にアドバイスを求めているのか、初対面ではわかりません。

でも、ああ、あの時「気になるなら、診てもらってもいいかもしれませんね」と言えば良かったと思うことの方が多いです。

そう、「気になるなら、専門家を訪ねる」ことをしてみてほしいです。

 

 
 

トビラコ店主

 

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