~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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学校生活で、「できない」「わからない」には、必ず理由があります。でも、その理由を見つけるのは容易ではありません。学校の先生であっても、理由がわからないことがあります。
作業療法士、理学療法士、言語聴覚士などの専門家の目で見ると「できない」「わからない」理由があきらかになることがあります。
「あ、そういうことだったのか」がわかると、対処の仕方が変わってきます。
発達が気になる子の学校生活における合理的配慮: 教師が活用できる 親も知っておきたい(鴨下賢一編著 池田千紗・荻野圭司・児玉武志・高橋知義・戸塚香代子著 中央法規 2020)は、難しそうなタイトルではありますが、中身はとても身近なことが書かれています。学校生活がメインですが、教師だけではなく親も知っておきたいことが満載です。
「合理的配慮」というと、パソコンを教室に持ち込む、持ち込まないというステレオタイプな話に終始することが多いのですが、その子にとって学びやすい配慮をすることです。なので配慮は多岐にわたります。
本書は、その多岐に渡った「合理的配慮」の例が掲載されています。たとえば、「物品の管理ができない」という項目。
次の4つが原因として挙げられています。( )内は課題のある機能。
1.いまするべきことを忘れてしまう(・実行機能 ・作業記憶)
2.片づける場所や手順がわからない(・実行機能 ・計画立案)
3.不器用でうまく片付けられない(・運動機能 ・巧緻機能)
4.空間がうまくとらえられない(・高次脳機能 ・空間認知)
配慮として、持ち物を移動させない(学校に置いておく)、持ち物全てにシンボルマークをつけて「手がかり」にする、持ち物の量を減らす、落とし物専用の箱を作る。これらが「合理的配慮」の例です。あくまで例なので、他にも子どもに合わせていろいろな配慮があると思いますが。
上着をハンガーにかけられないという項目もあって、なるほどと思いました。
原因として考えられるのが、服の形を整えることができない、服の構造を理解できていない、両手をうまく使うことができない、ハンガーに上着をかける手順がわからないなどが挙げられています。それぞれに脳の機能だったり空間認知の問題だったりするわけです。
で、どう配慮するかですが、上着を箱に入れる、壁のフックにかける、椅子にかける、机の上にハンガーを机に置いて上着かける。これら方法が書かれています。
今挙げたのはほんの一例です。学習や運動に関することなど細かく掲載されています。「細かさ」がポイントで、専門家ならではの視点。
「できない」「わからない」理由がわかるだけでも、得るところのある本です。
トビラコ店主
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