~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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通級指導教室(通級)の解釈は、人によっていろいろです。
本当はいろいろではいけないと思うのですが、私が学校取材をしてきて思うのは、「いろいろ」だなあ、としか言いようがありません。
都内のある小学校の通級を取材したのは、10年以上前。当時は「通級」と呼ばれていなかったかもしれません。でも、通常学級に在籍していながらある授業の時だけ通う教室だったので「通級」でしょう。
この学級では、算数を教えていました。とても優秀な先生で、子どもたちの興味に合わせたおもしろい授業をしていました。授業がおもしろいので子どもたちは集中し、その結果、どの子も算数の成績がぐんぐん上がって、テストは90点以上があたりまえに。
「あのクラスに行くと算数ができるようになる」と評判になって、必要のない子まで算数の時間は通級に行きたがるようになったそうです。もちろん、学習障害でも発達障害でもないので、通級に行くことは叶いませんでしたが。
この時の話を文科省で特別支援教育に深く関わっている人に、話したところ、「そういうクラスは、見つけ次第、潰します」と言われてもやもやしました。
文科省の人によると「通級の目的は補習ではなく、自立活動。勉強の仕方を教えるところ」なので、勉強そのものを教えるのは趣旨が違うというのです。
う〜ん。勉強の仕方を変えた結果、算数を理解できるようになったのだけれどなあ、ともやもやしたわけです。
もうひとつ。つい3年くらい前に取材させていただいたのは、北関東にある小学校の「通級」です。そこは、コミュニケーションに力を入れていて、トーキングゲームも使っていただいていました。
ただ、クラスの雰囲気としては、通常級でつらい子がホッとできる場所という感じがしました。これはこれで意義があるのかもしれないけれど、やはりもやもやしたのでした。
先の文科省の人の話では「通級でいう自立活動とは、自分の学びやすい方法を獲得して、自ら学べるようにするところ」とのことです。この点は、私も納得がいきます。だから、その子にとって学びやすい環境(道具も含め)作りをする「合理的配慮」とセットになっているわけです。
通級への理解は、道半ばかもしれません。一番驚いたのは、通級で何をしているのかをよく知らない通常級の教師が少なからずいることでした。まずは、ここからかもしれませんね。
通級は当たり外れが多いことも確かです。ここも悩ましい。よき先生が通級にいると子どもはメキメキと変わっていきます。通級を見るときには、どのような先生が担当するのかも見ておくといいかと思います。
自立活動。勉強の仕方を教えてくれているかどうか、ここは大事なポイントではないでしょうか。
トビラコ店主
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