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2023.05.09

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

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人が先、診断名は、あと。

障害者支援員もやもや日記――当年78歳、今日も夜勤で、施設見回ります』(松本孝夫著 三五館シンシャ 2023)を読むとそのことがよくわかります。
 
著者の松本孝夫さんは、「勘違い」で障害者施設であるグループホームで働くようになりました。プロの支援員ではありません。研修は時折受けているようなので、障害についてはある程度の知識はあります。でも障害種や障害名、診断名はあまり出てきません。その人の言動から、その人にとって何をすることがベストなのかを考えています。
 

「紙フェチ」で、毎日コンビニの無料の情報誌を全部持ってきてしまう利用者に、松本氏は「1冊だけだと無料だよ」と言ったら、1冊だけ持ってくるようになった話。これなども「紙フェチ」の気持ちを大事にしつつの支援です。「紙フェチ」は、障害の特性によるものなので専門用語はありそうです。でも、そこには立ち入らない。利用者がどうすれば安心できるのかを考えています。
 
本書を読んでいると支援の「プロ」ってなんだろうと考えてしまいます。
 
グループホームに、熱血漢の元中学教師が職員として入ってくるのですが、元熱血教師と利用者、互いに相入れないのは象徴的だなと思ってしまいます。
 
熱血教師にありがちが「言うことを聞かせる」態度に利用者が反発。そこに気づかない元教師。おそらく虐待をしてしまうのは、このような人なのだということが、本書を読むとわかります。
 
診断名を知ることで、その人をわかった気になってしまうのは間違い。診断名に詳しくなったからといって、その人(子)が望んでいることがわかるようにはならないと思うのです。
 
「木をみて森を見ず」と言いますが、「森(ばかり)を見て、(1本1本違う)木を見ず」になるのに似ているような気がするのです。
 
松本氏の支援の根底にあるのが「個人の尊厳を大切にする」なのですが、声高に叫ぶこともありません。「支援」というよりも、共に生活する「仲間」という感じ。これが「共生」ということなのかもしれませんね。
 
 

トビラコ店主

 

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小学館子育てサイトHugKumでtobiracoの商品が紹介されました。

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