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『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(今井むつみ・秋田喜美著 中公新書 2023)という本、私がとても信頼している方がすすめていたので買ってみました。
「はじめに」のところから、すでに「本質」の話になっています。
たとえば、「メロンを知っている」とはどういうことか、という話。
食べたことがあれば、果肉の色や食べた時の感触を思い浮かべることができます。でも食べたことがなくても、「記号」(情報と言い換えることもできるかも)としてインプットされているのが人工知能(AI)であり、AIは記号と記号をグルグル回るメリーゴーランドのようなものという指摘。すとんと落ちました。
AIというのは体験がないわけです。体験がないまま、記号(情報)だけを羅列している状態です。
でも、実際に食べたことがあると、メロンと聞いた時に、網目模様が浮かび、甘い果肉、色、食べた時の感触すべて思い出すことができます。
『ことばの不自由な人をよく知る本』(中川信子・阿部厚仁監修 合同出版 2023)のコラムに同じような話が書かれていました。
口に出していえる言葉は、氷山の一角。水面下経験や体験が、表面の言葉の何倍もの深さで広がっていて、体験や経験を広げることで言葉も増えるというのです。増えない場合もあるでしょう。でも、「そのことがわかっている。知っている」状態にはなります。
『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』は、オノマトペについての深い考察が書かれている本です。「はじめに」はほんの序の口。序の口で、これですからね。あと読むのが楽しみ。また、驚きの内容があったら報告しますね。
トビラコ店主
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