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ゲームにズルしてでも勝ちたい子は、勝ちたいのではなく「認められたい」のではないか。
放デイの職員の方の、この話がとても深いなと思いました。
「認められたい」で思いだすのは、友人が運営していた神戸の学童クラブのキャンプに参加した20年以上も前の出来事です。
小学校低学年(2年生くらいだったか)の男の子が、お猿さんの顔真似をするのがおもしろくて、「おもしろいね〜」と言うと、男の子はことあるごとに「猿顔」をするのです。まわりの大人たちもおもしろがっていました。
でも、あまりにも何度もするので、そのうち私はおもしろがるのが飽きてしまいました。それでも男の子は「猿顔」をしていました。
キャンプが終わってからほどなく、猿顔くんの両親は離婚しました。母親が新興宗教(自己啓発系)にはまり、家庭を顧みなくなってしまったとのこと。
猿顔くんにきょうだいはいません。父親も仕事で夜遅く帰ってきます。寂しくて自分の存在を認めてもらいたくて「猿顔」を何度もしたのではないでしょうか。そのうち、みんなが猿顔に飽きてしまうと、今度は別のことをして認めてもらいたがるようになるでしょう。
ズルしてでも勝ちたがる子も、猿顔する子も「認められる」場ができれば変わります。
勝ちたがる子は、ゲームの進行役と審判になることで、職員から高い評価を受けて変わりました。自分のしていたズルは、客観的に見ればすぐわかることに気づいたといいます。
猿顔の子が、その後どうなったのかは聞いていません。でも、猿顔をしなくてすむ場にいられるようになっていたらいいなと思います。
自分の存在を認められたい。大人子ども関係なく、誰にでもある人間特有の厄介な感情です。これを一言で語ることなんて到底できません。
でも、ちょっとしたことで認めているよの気持ちは伝えられるのではないでしょうか。「ありがとう」の言葉もそうです。何かしてもらって「助かったよ」もそうです。挨拶だってそうですよね。
子どもの話を否定せずに聴くのは、その最たるもの。自分の話を聴いてもらいたい=存在を認めてほしい、ということではないでしょうか。カウンセラーが相手の話を聴くのは、あなたの存在を私は受け入れてますよ、認めてますよということなのかなあと思います。
トビラコ店主
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