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11月1日に発売する、発達障害の子のための道具本が扱っているのは、「目に見える道具」だけではありません。「情報」もよりよく生きるための「道具」と考えて紹介しています。
その前に。発達障害の子のための道具本を編集するのは、7年ぶりです。
7年前に『発達障害のこのためのすごい道具』(安部博志著 小学館)を編集し、2017年の1月に発行となりました。
紹介した道具は、必ずしも障害児向けというのではなく、むしろ一般的に販売されているものがほとんどでした。
例えば、薬を飲むのが苦手な子に「らくらく服薬ゼリー」とか、耳掃除を嫌がる子に「ベビー粘着綿棒」とか。カッとなりやすい子に「ミミクリーペット」とか。他にも障害児向けではないのに、障害のある子に使ってほしいものを数多く紹介しました。
驚いたのは、メーカーの方たちです。「発達障害というものを初めて知りました」「うちの商品がこのように役立っていることがうれしい」など、次々にメールをいただいたのでした。
本では発信したかったのは、①「できない」は道具で解決しましょう②道具を通して発達障害の困りごとを知ってほしい、でした。
時は流れて、発達障害が広く知られるようになり、世の中に発達障害(発達性協調運動障害、光過敏など)を想定したであろう文具が出回るようになりました。
で、11月1日に発売する本の話に戻ります。道具って、そもそもはその子がよりよく生きるためのものではないのかしらという原点に立ち返りました。そう考えて「情報」も、いや情報こそが生きるための「道具」なんじゃないかと思いました。「目に見える道具」を知るもの「情報」なわけですからね。
今回の本は、そんなわけで、情報ページも充実させました。
例えば、障害児ママライターとして活躍しているべっこうあめアマミさんの「就学日記」。このページは、まさに私が伝えたかったことのひとつでもあります。障害のある園児が就学に至るまでの道のりは、さまざまなことがあります。療育施設での保護者会であったり、書類をたくさん揃えることだったり、放課後等デイサービスの見学であったり。でも、とかく、この辺りの細かいことは省かれて、「就学相談とは」とか「4つの就学先(特別支援学校、特別支援学級、通級指導教室、通常級)とは」みたいな話になってしまいます。
省かれた細かいことこそが、実は多くの親たちが知りたいことなんじゃないかと思い、書いてもらいました。それもまたリアルな情報だからです。
障害児を育てたことのない人の説明には、何か物足りなさを感じていたのですが、べっこうあめアマミさんの就学日記を読んで、まさにこれ、こういう情報こそが大事なんだと気づきました。
他にも、福祉制度やサービスの情報もよりよく生きるための「道具」として掲載しています。これは、常々、私が思っている「情報の差が生活の差」を具体的に書いてみました。新刊の情報、また折を見てお伝えしますね。
トビラコ店主
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小学館子育てサイトHugKumでtobiracoのコミュニケーションゲームが記事になりました。
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