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「障害を受容する」という話になると、とてもややこしくなります。もともとは専門家が使っていた用語ですからね。
でも、「特性」を受容するとなると多くの人が受け入れることができるのではないでしょうか。
たとえば、私は手先が器用ではないので、手先を使う仕事は絶対に選びません。逆にアイデアを形にするような仕事は好きなので、今の仕事を選んだ(選ばざるを得なかった)のだと思います。
特性というよりも、得手不得手と考えた方が良いかもしれませんね。仕事をしていくうちに、自分の得手不得手がわかるようにもなることもあります。
で、境界知能の子の話になります。
境界知能の人が、障害者枠で就職するかどうかは、とても微妙なところだと思います。障害者枠ではなく、自分の特性(得手不得手)を基準に選んでみてはどうかと思うのです。障害者手帳を持っていたとしても職場に申告することはありません。
IQ85で特別支援学校卒の弟は、最初は障害者枠で働いていました。でも同時進行(マルチタスク)が大の苦手という弟の特性を職場の誰も理解する人がいなくて大変な苦労をしました。給料も障害者枠です。
その後、障害者枠で募集していた大手の企業で働くようになりました。でも、おそらくコミュニケーションがうまくいかなかったのでしょう。うっすらとした差別があったのではないかと感じています。給料も人並みにはもらえませんでした。そこも辞めました。その後、障害があることは言わずに派遣としていくつか働くうちに、自分に向いている職場がわかるようになってきました。
弟はコミュニケーションが苦手ですが、遅刻せず、決められたルールは絶対に守ります。この特性に向いていたのが、施設内の巡回警備です。誰かと話すことはほとんどなく、制服を着て巡回すればいいだけの仕事です。施設内での落とし物は交番に届けたり、火災警報器が鳴れば消防署に連絡して、本部にもメールする。これだけの仕事ですが、人並みの時給はもらえます。勤務は週3回ですが、発達障害にありがちの疲れやすいという特性も持ち合わせている弟には、この働き方が向いています。
履歴書に「特別支援学校(弟の場合は養護学校)」と書いてあっても(障害者枠でなくても)大丈夫なの? と思われる方もいるかもしれません。でも、見た目に障害があるように見えないと、意外と通用します。そもそも、特別支援学校は知的障害だけではなく、病弱や一般の学校にいろいろな事情で通えなくなった子も通っていますからね。
深刻な人手不足も追い風かもしれません。
自分にあった職業や職場に出会えるためにも、早くから自分の特性(得手不得手)を意識できるようになっておくといいのではないでしょうか。
トビラコ店主
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