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2023.10.15

トビラコへ、ようこそ。

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

 
「診断名で子どもを見ない」と「発達障害の知識がない」とでは天と地の開きがあります。
 
特別支援教育の現場で「発達障害の知識がなくても、〇〇があれば大丈夫」的なことを言う教師がいると聞き、衝撃を受けました。〇〇の中身はなんなのでしょうかね。「情熱」あたりが入りそうですね。わりと危ないパターンだと思います。情熱系の人は、子どもの特性とは無関係に頑張らせたりします。
 
私がおつきあいさせていただている特別支援学校や特別支援学級の教師たちは「診断名」を口にすることはほとんどありません。「知識ない」からではなく、知識は十分に持ち合わせていながら、その子がどうすれば「できる」ようになるのかに注力しているからです。むしろ診断名でレッテル貼りをして、その子を見る目が曇らないようにしているのです。それがプロの教師です。
 
先日、大学でデザインを教えている友人から、発達障害の生徒を教えることになり、どう配慮したら良いかと聞かれました。大学の側から「配慮するように」と言われたそうです。大学も漠然と「配慮」というのでは、それこそ知識のない先生は困りますよね。そこで友人は、私に聞いてきたわけです。大学生くらいなら、自分の特性を理解しているはずで、むしろ何を配慮してほしいかを聞いてみたらどうかと言いました。
 
その上で、次のように話しました。
 
1)見通しがつくような予告が必要(例:あと5分で終わります)
2)漠然とした言い方をしない(例:ちょっと上ではなく、5ミリ上に線を引く)
3)疲れやすいことを心しておくこと。なんらかの感覚過敏の特性がある可能性が高い(聴覚過敏が多い)から、それを聞いておく。
 
などです。繰り返しになりますが、一番は本人に聞いてみることですよね。本人が配慮してほしいことを言えるようにするのもまた必要です。

 
私立の大学でも、発達障害の子への配慮があたりまえになりつつあります。国公立の大学は障害のある学生への配慮は義務化されていて、私立は努力義務でした。でも、2024年4月から、障害児者への「合理的配慮」は、義務化されます。これまでは努力義務(配慮できるならする)だったのが、義務化(配慮する)に変わるわけで、少子化の時代に配慮できない学校は淘汰される可能性さえあります。
 
冒頭の話に戻ると、発達障害の知識と教え方の技能は、一般の教師であってもマストになる時代ですね。

 

 
 

トビラコ店主

 

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小学館子育てサイトHugKumでtobiracoのコミュニケーションゲームが記事になりました。

筑波大学附属特別支援学校の先生に聞いた!発達障害の子どもたちにコミュニケーションカードゲームが有効な理由 
 
【発達障害を応援する道具】特別支援学校の先生が開発!緊張や不安の強い子の気持ちをほぐし、引き出すコミュニケーションゲームの魅力 
 
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