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2023.10.26

トビラコへ、ようこそ。

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

 
忘れ物が多いからとか、落ち着きがないからADHDということはありません。でもある行動だけ見て発達障害の特性と決めつけてしまう人がいます。すごく危険だなと思います。
 
最近では、知り合いの教師自身が新人時代に発達障害と決めつけられた過去があると聞いて驚きました。
 
話はこうです。
赴任した先のある地方の特別支援学校で、上司にあたる人に「あなたは発達障害だから病院に行ってほしい」と言われたそうです。その根拠として、新人教師の言動をひとつひとつチェックした結果、発達障害の特性を想起させるとのこと。さらに驚いたことに「あなたの親も発達障害だったのではないか」と疑われたそうです。
 
よくよく話を聞いてみると、上司による「いじめ」だったのだと思います。新人いびりというのでしょうか。いやですね。その先生は上司から離れて、別の学年に異動してのびのびと仕事ができるようになりました。発達障害と決めつけられた経験から、子どもを診断名や発達障害の特性だからという目で見ないことを自分に課したそうです。そして、今は「できない」を環境を変えることで「できる」にすることだけに注力する授業で、子どもや保護者から信頼される教師として活躍しています。
 
もうひとつ。
知り合いの放デイの運営者の話です。これは先ほどと逆で、発達障害の特性をすべての子にあてはめようとする風潮に疑問を呈した話です。
 
ASDの子はひとりを好むとか、空気が読めないとかいわれるけど、そういうASDの子は見たことがないというのです。もちろん「そういうASDの子」もいるでしょう。空気が読めなくていじめにあったASDの子も知っています。でも、ASDだからといって全員が同じような特性をもち、同じようなことで悩んでいるわけではありません。発達障害の特性だけで「この子はこうに違いない」と決めつけてしまうと、その子の良いところや困っていることが見えなくなってしまいます。
 
といいつつ、前言翻すようですが、ASDの特性として感覚過敏はあります。これは知り合いの放デイ運営者も認めるところ。妹もASDの傾向が強い知的障害者ですが、聴覚過敏はあります。触覚過敏もあると思います。感覚は自閉症の脳神経と大きく関係しているからだそうです。この辺りは自閉症の神経科学の研究者である井手正和先生の『科学から理解する 自閉症スペクトラム症の感覚世界』(金子書房)が詳しいので、ご興味ある方はぜひご一読を。
 
井手先生のような科学的な根拠がある場合は別ですが、あいまいな根拠や聞きかじりで「発達障害の特性」と決めつけてしまうと思考停止に陥ってしまうと思います。ちょっと前までは「あの子、アスベ(アルペルガー)っぽい」という、とても嫌が言い方がありました。さすがに最近それはないと思いたいですが。これも、その子を見ようとせずに、聞きかじりで特性を見てしまう悪例ですよね。

 

 
 

トビラコ店主

 

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小学館子育てサイトHugKumでtobiracoのコミュニケーションゲームが記事になりました。

筑波大学附属特別支援学校の先生に聞いた!発達障害の子どもたちにコミュニケーションカードゲームが有効な理由 
 
【発達障害を応援する道具】特別支援学校の先生が開発!緊張や不安の強い子の気持ちをほぐし、引き出すコミュニケーションゲームの魅力 
 
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