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とても地味だけど、とても大事なことは「習慣」ではないかと最近思うようになってきました。
「勉強の習慣を身につける」みたいな話はたくさんあって、本も山のようにあります。
でも「お手伝いの習慣」という本はあまり見かけません。子育ての本の一節にあるくらいでしょうか。でも、お手伝いの習慣は生涯にわたって役立つのですが、あまり注目されません。
その理由は簡単です。
「勉強の習慣が身につく、たった3つの方法」と「お手伝いの習慣が身につく、たった3つの方法」という本があったとして、売れるのは圧倒的に前者です。編集者経験が長いため、どうしても本のタイトルで考えてしまうのは悪いくせ。ただ、本のタイトル=人々が求めているもの。これはほぼ間違いないです。
そして、多くの保護者が求めている子どもにつけてほしい習慣は「勉強の習慣」なんですよね。これについて否定はしません。でも勉強の習慣は、じつは家庭環境によるものが多いというのが、教育雑誌の編集を10年以上やってきてわかったことです。
耳の痛い人もいるかもしれませんが、親が勉強(調べ物をする習慣とか)好きだと、子どももやはり学ぶことことが好きになる傾向があると思います。不登校であってもそうです。勉強は学校でだけするものではないですからね。勉強の習慣というのは長い目で見て振り返った時に、はじめて身についているかどうかがわかるものです。この話は、長くなりそうなので、また別の機会に。
お手伝いの話に戻します。生涯にわたって役に立つ習慣は「お手伝いの習慣」です。地味です。話題になりません。でも、お手伝いもまた長い目見て振り返って、はじめて身についているかどうかわかります。
軽度知的障害の弟は特別支援学校(当時は養護学校)の先生から、「自分の着たものは自分で洗う」を家での宿題(課題かな)として出されていました。当時、先生と母のやりとりが記された連絡帳でわかったのです。自分で洗濯できるようになったとか、怒って脱水機の蓋を壊したとか(翌日、蓋、壊れていないか心配していた)。そんなこまごまとしたことが書かれていました。
そして、今。弟は自分の着たものを洗濯することはすっかり身について当たり前のようにしてやっています。
特別支援教育はかつては「勉強よりも生活」を教えることが重視されていて、これが批判を浴びました。障害児にも勉強する権利があるというのです。もっともな話です。その子の理解力に合わせて勉強を教え、理解する充実感や達成感を体験すべきでしょう。考える力もつくと思います。学ぶ権利は誰にでもあります。
でも、だからと言って「生活」がないがしろにされていいはずはありません。分数の計算よりも、お金の計算や、買い物でのお金の出し方であったり、もしわからなければ自分のお財布から店員さんに必要な分のお金を取ってもらう(実際にそうしている障害者はいます)、というような生活に即した学習の方が役立つ子もいます。
今の時代なら、複雑なゴミの出し方も学校と家が連携して教える必要があるかもしれません。ゴミの出し方がわからなくて部屋の中がゴミの山になっている人の話を読んだことがあります。支援員がゴミについて教え、ようやくゴミ山問題が解決したそうです。
ここまで書いて気づいたのですが、私がお世話になっている筑波大学附属大塚特別支援学校はゴミの仕分けがわかりやすく書かれたゴミ箱が設置されています。これも「生活指導」のひとつなのでしょう。
日常生活の習慣は、一朝一夕で身につきません。日々の積み重ねが習慣になります。わが子が大きくなったときに身についていてほしい習慣は、今からできれ積み重ねていったほうがいいと思います。
私が、弟に身につけてほしかったのは洗濯のほかに、お風呂洗いとトイレ掃除です。これは習慣になっていないため、めんどくさがります。このどちらもが
将来、絶対に役立つお手伝いだったのです。絶対という言葉はあまり使いたくないのですが、絶対です。
あ、あとゴミだしで、すごく面白くて参考になるXを見つけたのでご紹介を。すでにご存知の方もいるとは思いますが。ゴミ清掃員でお笑い芸人のマシンガンズ滝沢さんです。よかったらフォローしてみてください。
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