~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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昨日は、DCD(Developmental Motor Coordination Disorder=発達性協調運動障害)のセミナーに参加してきました。
登壇者は小児精神科医の古荘純一先生と、お子さんがDCDで漫画家のオチョのうつつさんです。
オチョのうつつさんは、古荘先生に出会うことで、初めてわが子は単なるぶきっちょではなく発達性協調運動障害であったことがわかり、それをコミック本にしたのが『なわとび飛べないぶきっちょくん ただの運動オンチだと思ったら、DCD(発達性協調運動障害)でした!』(オチョのうつつ著 古荘純一監修)です。本書を通読すると発達性協調運動障害についての理解が深まります。思い当たる方、おすすめの本です。
余談ですが、DCDの名称よりも発達性協調運動障害の方が、私はしっくりくるのでこちらを使わせていただきます。
発達性協調運動障害とは脳の神経回路の不具合で、目と手(足、体)の動きうまく連動しなかったり(書字障害がその典型)、体の動きがぎこちなかったり、滑舌が悪くてうまく話せなかったりする障害で、発達障害のひとつです。たいていはASDやADHDなどと併発しているため、これまであまり注目されてきませんでした。
でも、子どもの側に立つと発達性協調運動障害はかなり深刻で、成長する過程で影を落とします。「他の子と同じようにできない」ことが積み重なって、自己肯定感が下がることが往々にしてあるからです(古荘先生談)。
特に実技を伴う体育の授業は、発達性協調運動障害の子にとっては恐怖ですらあります。というのも、みんなと一緒に縄跳びをしたり、みんなの前で実技をやらされたりするからです。できないと、先生やまわりから練習が足りないと責められることもあります。
文字がうまく書けない書字障害もそうですが、発達性協調運動障害の子は繰り返し練習してもうまくはならないと古荘先生はおっしゃいます。それよりは、その子にとって使いやすい道具やその子にとっての学びやすい方法が必要だとのこと。
そこで、学校での「合理的配慮」となるわけです。配慮を申し出るには、基本的には発達性協調運動障害であることの診断が必要ではありますが、それよりは「困り感」が優先されるべきという古荘先生の考えに全面的に賛成です。
日本では発達性協調運動障害の診断ができる医師が少ないので診断してもらうこと自体が難しいのです。子どもの困り感をできる限り払拭し、その子にあった学び方ができるよう配慮していくのが合理的配慮です。
古荘先生が一番心配していたのは、「できない」ことによる自己肯定感の低下です。その意味でも、合理的配慮がうまく機能することが大事ですよね。
これまでの「どの子も同じことをする(させられる)一斉授業」が終わりに近いことを感じたセミナーでもありました。
トビラコ店主
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発達障害のこのためのアロマ活用セミナー&ワークショップ
11/30(木)10:00~12:00
東京・亀有
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小学館子育てサイトHugKumでtobiracoのコミュニケーションゲームが記事になりました。
筑波大学附属特別支援学校の先生に聞いた!発達障害の子どもたちにコミュニケーションカードゲームが有効な理由
【発達障害を応援する道具】特別支援学校の先生が開発!緊張や不安の強い子の気持ちをほぐし、引き出すコミュニケーションゲームの魅力
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