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2017.03.08

「いつも突然始まって、突然終わるから頭にくるんだよ」と怒る自閉症スペクトラムの子をみて、安部博志先生は「この子たちは、時間をこんな風に感じていたのかと、改めて子どもから教わりました」と著書に記しています。

 

子どもから学ぶ、とよくいわれます。でも子どもは「これを学びなさい」と教えてくれたりはしません。それはそうです、子どもだってそんなことは思っていないから。
 

トビラコ店主は、先日、混ぜご飯が嫌いという子の「ご飯ならご飯だけ食べたい。具は具だけで食べたい。味が混ざるのはいいけど、食感が違うのがいや」という話を聞いて、感覚過敏の子の中にはこんな風に感じる子がいることを知りました。

 

柔らかいのと固いのとが混ざっている状態が、落ち着かないのかもしれません。混ぜご飯は、そこを楽しむのですが、柔らかい中に食感がそれぞれに違う具材(人参、油揚げ、タケノコ、鶏肉など)があると落ち着かないというのも、なんかわからなくはないなあ。

 

子どもの怒りやつぶやきから学べることはたくさんあると思いました。学びそびれの方が多いと思いますが。
 

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『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)発売中!