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2017.03.23

発達支援や特別支援教育のセミナーで、これはと思う先生の講座はどこも満員御礼状態です。お母さんたちはとてもよく勉強しているのですが、それなら先生たちはどうなのかなと思うことがあります。

 
親はわが子を守るためですから、必死です。いい支援者を探し、その支援者の著作を読み尽くし、講演会に参加して勉強しているのに、教師の対応が残念すぎる場合にどうするか。その教師へ、どう勉強してもらえばいいのかということまで親が勉強しなくてはならないケースも少なくありません。

 
教師と対立してもいいことは一つもないから、そうせざるを得ないのですが。。。でも、あまりに教師の対応が目に余る場合は、口頭で申し入れをするのではなく、ちゃんと文書にして「事実の報告」という形で残しておくといいそうです。口頭だと忘れられてしまいますし、証拠が残りません。

 
事実の報告とは、「うちの子は○○先生にこのような扱いを受けました」(何人かの同級生が目撃していれば、その子らの証言も書き添えて)という事実のみを文書に残しておくことです。文書になっていると、いざという時に教育委員会や行政に動いてもらうことができます。もし、万が一ですが、その教師から体に傷が残るようなことをされたら、それは写真にちゃんと残しておくようにします。

 
そんなことは、できればしたくないけれども、この子を守れるのは自分しかいないという判断になった時には毅然とした態度に出ることも必要です。それは決してモンスターペアレントなんかではありません。

 
もちろん、ほとんどの先生はそんなことはしません。プロ意識をもち、常に最新の情報や知識を仕入れて、その子にとってより良い指導をしてくださる先生もいらっしゃいます。が、圧倒的に少ないのが現実。

 
まずは先生にわが子を理解してもらうことが第一歩。先生の理解を得る工夫として「ウチの子紹介カードを作ろう」をぜひ参考にしてください。療育30年の木村順先生の知恵が凝縮されています。

 

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『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)発売中!