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2017.04.01

トビラコへようこそ!

 
仕度に時間がかかる子に「早く、早く」と言っても、効果がないことを誰よりも知っているのはお母さんではないでしょうか。

 
時間がかかる子に必要なのは、時間内に「間に合った」という感覚を持てるようにすること。「いつも間に合わない自分」、「どうせ、何をやっても間に合わない自分」ではなくて、「間に合う自分」へ。

 
そのためには、まず「間に合った」体験を味わう。たとえば着替えに時間がかかるのなら途中まで手伝って、最後のボタンとめや袖通しは子どもにさせて「あ、間に合った、よかった」という流れに。

 
子どもが間に合う時間に設定することも大事。着替えに10分かかるなら、10分で着替えられるようにします。もし、ちょっと時間がかかってしまったら「このままでは間に合わない」ということもわかります。いつも間に合わなくて手伝ってもらわなければならないのなら、15分とか20分とかにして子どもが間に合う時間設定を。

 
「十分間に合う」、「このままだと間に合わない」という感覚を身につけると見通しが立てられるようになります。さらには、時間内に「できる」「できない」もわかるようになります。「間に合わない」と自分で判断できるようになったら、そこで初めて「手伝って」と言えるようになるといいですよね。特別支援士の先生から聞いたこのお話、特別支援でなくても一般にも通用しますね。

 
時間内にできる、できないの感覚は仕事をするようになると、さらに重要になってきます。

 

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『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)重版決定!