お知らせ一覧

2017.04.11

トビラコへようこそ!

 
ここのコーナーでは、毎回、何か子育てのお役に立つ話ができればと思って書いています。
でも、今日は役に立つ話ではなく、単なる長めのつぶやきになることをあらかじめお断りしておきますね。

 
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)が土曜日の朝日新聞に取り上げられてから、すごい勢いで売れているようです。
お買い上げいただいた皆様には、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
amazonのランキングでいうと、土曜日は総合ランキングで3位という時間もあったそうです。
注目されるのはとてもありがたいことです。でもうっかりすると落とし穴もあって、そこにハマるところでした。

 
ここに掲載されているある道具を使っているところをテレビで放映したいという話が持ち上がりました。
最初は、このような道具が世の中に知られるのは悪いことではないし、何より本の宣伝になるかもという下心もあって協力しようと思っていました。

 
でも、テレビの人の話を聞いているうちに、その人は絵になるものを最優先に欲しがっていることがわかりました。
ここは微妙なところで、絵にならないと伝わらないという宿命がテレビにはあるわけです。
だから、あれもこれもとたくさんの絵を欲しがるわけです。そしてその中からキャッチーな絵を選んで構成していくのでしょうね。

 
さらに、微妙なのは、テレビの人が欲しがる絵にどこまで(芸能人ではない)一般人が応じるのかということです。
そこには「やらせ」が入るスキがいくらでもあるわけです。そんなに堅いことを言わなくてもいいのかもしれません。
でも、なんかひっかかるものがあったのに、やり過ごすところでした。

 
トビラコ店主も、ついこの間までメディアの側にいた人間なので、キャッチーな絵が欲しいという気持ちはよくわかるし、うかうかしているとそこにのってしまう自分がいます。
でも、待てよ、と止めてくれるありがたい人たちがいて、ふと我に帰りました。

 
テレビの人の言う通りに動かされることはないんじゃない、とその人は忠告してくれたのでした。そうだよね。
 

トビラコ店主より

✴︎
『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)重版決定!