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2017.04.13

トビラコへようこそ!
 
トビラコ店主は10年にわたり、子育て雑誌の編集をしてきましたが、ぜひ知っていただきたいことは繰り返し記事にしたり、記事にならない時は取材こぼれ話的にツイッターなどで発信してきました。

 
最も反響を呼んだのは「性犯罪から子供を守るためにできること」でした。ぜひ知っていただきたいのでここでも繰り返します。
犯罪社会学の専門家、小宮信夫先生(立正大学教授)は犯罪を科学的に分析する手法をアメリカで学び、日本での普及活動に努めていらっしゃいます。
小宮先生からは、取材を通じていろいろなことを教わりました。犯罪は起きやすい場所があるといいます。その場所の特徴をを知っているだけでも防犯になります。小宮先生流にいうと「人を見るな、場所をみろ」ということでした。人だけ見ると騙されてしまうことがあるのです。「優しそうだから」「女の人だから」悪いことをしないわけではありません。
でも、場所はごまかせません。犯罪が起きやすい場所とは

 
「入りやすく、見えにくい場所」。

 
誰でも(犯罪者も)入ることができて、いったん入ってしまうと外からは(犯行が)見えにくい場所です。どんな場所が思い浮かびますか。
 
典型は、誰でも入れる密室、公共のトイレです。公園のトイレ、公共施設や、デパート、ショッピングセンター、スーパーのトイレ。実は、表沙汰にならないだけで、ここで性犯罪の被害にあう子が多いと小宮先生はおっしゃっていました。ママたちへの取材でもやはりスーパーのトイレで被害にあった子の話を聞きました。

 
ぞっとされたかもしれませんが、子どもを一人でトイレに行かせなければ、確実に防ぐことができます。馴染みのある公園やスーパーであっても子どもを絶対に一人でトイレに行かせないことです。もし、ママが男子、パパが女子を連れていてトイレまで一緒に行けない時はどうするか。トイレの外から「ママ(パパ)、ここで待っているよ」と大きな声で呼び、親がいることを周囲に知らしめるようにするといいそうです。

 
犯人が最も嫌うのは親に発覚することであり、その親が子どもの近くにいることですから。
 
「入りやすく、見えにくい場所」はトイレだけではなく、マンションのエレベーター、公園の茂みなどもそうです。意外に思われるかもしれませんが、人混みも「入りやすく見えにくい場所」です。大勢の人がいるとそれが隠れ蓑になってしまうのです。連れ去り事件は、人通りの多いところでも起きています。人混みでは絶対に子供の手を離さないことです。多動な子供ならハーネス(迷子ひも)を。

 
ちょっと物騒な話をしてしまいましたが知っていてよかったと、これまで多くのママたちに感謝されたので、トビラコへお越しいただいた方にもお知らせしました。
小宮先生のURLはこちら。http://www.nobuokomiya.com
 
テレビにも時々出演されています。とても気さくな先生です。
先日の千葉県我孫子市の事件についてもブログで触れていらっしゃいますね。

トビラコ店主より

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