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2017.05.24

トビラコへようこそ!
 

こんな風に遊んでいただくと楽しくていいなと思う場面がありました。「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」です。場所はある放課後デイ。遊んでいるのは、6人くらいの子どもたちと支援員さん一人です。ゲームを始める前に、支援員さんが「2周したら終わりにしようね」と終わりを決めていました。

 
そして、支援員さんが最初にガードをとって質問を読み答えます。自分の失敗談なども交えた話を子どもたちも興味深そうに聞き、一気にその場の空気がなごむのがわかりました。次にカードを引いた子も答えやすくなります。

みんなそれほど長い答えではなく、一言の子もいました。でも、誰も質問したり、追加の答えを要求したりはしません。ちょっと答えづらい子に、支援員さんが一言二言「〇〇ちゃんは、〇〇だよね」と答えやすい流れを作るくらいです。

 
そうして、あとちょっとやりたいかなというところで終わりにしていました。このあたりのさじ加減は、きっと支援員さんの技量なのでしょうね。

 
あとから聞いて見ると、質問カードもじつは支援員さんが選んでいたらしいです。最初に自分がとるカードは、自分の失敗談を話せるようなものにしていたようですね。自分から心開いて話したというわけです。心開いた大人に子どもも心開いて話すというルールがあrお
一見、単純なゲームですが、いろいろに工夫を施してくれていて本当にありがたかったです。

この遊び方が正解というわけではなくて、ご家庭でも子どもたちに合わせていろいろと工夫していただくといいなとも思います。このゲームの一番の肝は、心開いたコミュニケーションは楽しいと実感できることです。

 

トビラコ店主より

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『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)4刷決定!(まもなく5刷か)