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2017.05.27

トビラコへようこそ!
 

子どもをほめる言葉を何種類も知っているといいですよね。いつも「すごい」とか「えらいね」だけでは、通りいっぺんすぎて子どもには響かないかもしれません。

 
ほめる言葉は、なるべく具体的に。これはペアレントトレーニング(ペアトレ)のトレーナーがよく言いますが、子育て全般に通じることです。子どもが描いた絵をほめるなら「うまく描けたね」よりも「この赤の使い方がいいね」とか「チューリップが上手く描けているね」の方が伝わりそうです。

 
歌をほめるなら「上手に歌えるね」よりも「お腹から声が出ているね」と言われた方がピンとくるかもしれません。と、ここまではトビラコ店主が子育て雑誌の編集者時代に取材を通して教えてもらったことです。

 
ペアトレの宮本ゆみこさんは、さらに子どものタイプに合わせたほめ方をすすめていらっしゃいます。数字に興味関心のある子なら「集中度20%アップしたね」というように、数字を入れる。これっていろいろと応用できそうですよね。先ほどの絵をほめるのでも、単に「上手だね」より「車の窓まで細かく描けていて、絵の技術力が30%アップしたね」の方がより具体的。自分比30%アップ、という感じでしょうか。

 
ほめ方も、子どもに合わせて変えることを宮本さんはすすめています。
大げさにほめられるのが好きな子もいれば、そっと静かにほめられるのが好きな子もいます。感情こめてほめられるのが好きな子、論理的にほめられると納得できる子、いろいろですよね。その子に一番伝わるのは、どんなほめ方(言葉だけでなく)なのかを知っておくと、ほめた側もほめられた側もハッピーになれますね。

 
ところで、自主保育の草分けとして知られる「りんごの木」の柴田愛子さんは直球。子どもが手伝ってくれたら、ほめるというよりも、「助かった」の一言でいいのよ、とおっしゃっていて、それもなるほどと思いますね。いろいろと策を弄するよりも、自分が感じたままを伝えるんでいいんじゃないのという。

 
結局、ほめるって、自分の感性がそのまま出ているともいえそうですね。ほめ言葉がワンパターンの時は、疲れているときかも。

 

トビラコ店主より

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『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)4刷決定!(まもなく5刷か)