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2017.06.19

トビラコへようこそ!
 

「怒りは悲しみの裏返し」と、カウンセラーのH先生に聞いたことがあります。怒っている人、怒っている子をみるたびに、何年も前に聞いたその言葉が浮かんできます。そして、その怒りの裏に悲しみが張りついているのだと思うと納得できるのです。
 
たまたま、そのことをフェイスブックに書き込んだところ、H先生から返信がありました。「怒りは、相手に変わってほしいという願いであったり、チャレンジしたり、スポーツなどで戦うエネルギーでもあるんですよ」とのこと。
 
これもまた納得できますね。怒りの裏側を総合すると、1.悲しみ、2.相手に変わってほしいという願い、3.チャレンジするエネルギー、が見え隠れするわけです。
 
このうち1と2は、子どもが怒っている時に特に当てはまるように思います。
自分の思いが伝わらない悲しみ(だから涙をともなうことも)、相手(主に親)に変わってほしいという願い。
 
アンガーコントロール(あるいはマネージメント)といわれ、怒りはコントロールされるべき感情として扱われます。もちろん、それはそれで間違いではないし、衝動的な感情が相手のみならず、自分をも傷つけることがあります。だからコントロールする術を覚える必要があるわけです。
 
でもね、と思うのです。怒りってそんなにいけない感情なのでしょうか。怒りがなくなると、上記の1〜3の感情もなかったこととして扱われてしまわないでしょうか。
 
湧いてきた感情をなかったことにはできません。コントロールしきれないこともあります。そんな時に、裏側を覗いてみると別の顔が見えてきます。そこにある、悲しみや願い、戦うエネルギー。そんな自分の感情も大切にしてあげていいように思うのです。自分を大切にというのは、自分の感情を大切にということでもあるのかもしれませんね。

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

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