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2017.06.26

トビラコへようこそ!
 

「どんな行動にも必ず理由があります。」
 
トビラコがこれから販売する椅子を開発した社長の言葉です。
 
尼崎で保父さんをしていた時代、肢体不自由の子が入園しその子のための椅子を作ったのが始まり。
 
そこから長い長い椅子づくりの人生が始まります。
そこで、気づいたことは、どんな行動、どんな姿勢にも理由があるということでした。
 
車椅子に乗ったり、椅子に座ったりしている肢体不自由の子(人)が
上半身を少し傾けて両手を胸の前に合わせている姿をよく見かけます。
あれは、体の自由がきかなくてそうしているのではなく、
不安定な上半身を支えるために、あの様な姿勢になってしまうそうです。
 
だから、椅子自体をある理論に基づいて設計すると、そうした姿勢がなくなります。
実際に動画を見せてもらいましたが、本当にその通り。上半身の不安定さをなくすことで両手が使えるようになり、食事もちゃんと自分でできるようになったり、車椅子にテーブルを設置して絵を描いたりすることができるようになっていたので驚きました。
 
椅子に5分と座っていられずに、課題をこなせない小学生に、その椅子に座ってもらったところ、5分どころか長時間座って課題をこなしたそうです。その子は体幹が弱いために通常の椅子に長時間座っていられずに、机に突っ伏してしまっていました。周りからは、それが怠けているように見えていたのです。
 
長時間座れたことにもまして、課題をこなせたことがその子にとっては何よりもうれしいことでした。
 
怠けているようにしか見えなかったのが、じつは体幹が弱かったという意外な理由。
道具を変えることで解決したわけですが、「道具で発達を応援したい」トビラコが、ぜひぜひ販売したい椅子なのです。
 
この社長の話がおもしろすぎたので、インタビューとして近々サイトに掲載しますね。
 
「困った」と思われる行動には必ず理由があります。それが次々に明らかになるといいなと思いました。

 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)4刷決定!(まもなく5刷か)