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2017.08.16

トビラコへようこそ!
 

いま、いちばん 会ってみたい人は? 
 
こう聞かれて、あなたどう答えますか? あ〜あれね。とおわかりになる方もいらっしゃるでしょう。そうです、「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」の質問カードの質問です。
 
このシンプルな質問は、だけど年齢によって本当に答えが違うんだなと思いました。
 
ある60代後半の女性のお便りで、それを知りました。
そのご家庭では、成人したご家族と楽しんだそうです。で、冒頭の質問「いま、いちばん 会ってみたい人は?」の質問カード読みながら、ご主人はぼそっと次のように答えたと言います。
 
「死んだ婆さんかな」
 
前の年に亡くなったご主人のお母さんのことだそうです。妻であるその女性は、夫の意外な答えに驚くとともに、夫が答えたその場面を思い出すと涙がこみ上げてくるそうです。
このように答えるのは、やはりある一定の年齢以上の人のような気がします。
 
いやいや、うちの子も「死んだおばあちゃん」って答えたよ、という人がいたらごめんなさい。ただ、身近に死を経験するのは圧倒的に年配者です。
 
うんと小さい子なら漫画のヒーローだったり、思春期の子だったら好きな人だったりするんじゃないでしょうか。もっとも、思春期の子は親の前で本音は言わないでしょうから、心の中で好きな人の名前をいい、親受けするように答えるかもしれませんが。あるいは「ベツに〜いない」だったり。
 

「会いたい人」の中に亡くなった身近な人が含まれているというのが、とても意外だったのです。亡くなった偉人というなら、わからなくもないですが。坂本龍馬だとかエジソンだとか。でも「いま、いちばん会ってみたいか」と聞かれると、いや、それほどでもないかな、「会う」というよりは「見てみたい」に近いと思うのです。中には、坂本龍馬と今の日本について熱く語り合いたいという人もいるかもしれませんが。
 
「会う」の中に、亡くなった身近な人が含まれるのはありですよね。それを答える人がいると知って、なんかとても目を開かされた気がしました。
大震災の後の東北にある時期、通っていたことがあり、亡くなった人が生きている人に語りかけているとしか思えないエピソードはいくつも聞きました。だから、亡くなった人はそんなに遠くにはいないんですよ、きっと。
 
トビラコ店主がお世話になっている方の話によると、亡くなった人は常に生きている人の役に立ちたいと思っているそうです。だから、亡くなった人にお願い事をするといいと言われました。
 
トーキングゲームから話が思い切りとびましたが、「会いたい」という、シンプルな質問の答えが思わぬものだったので、書かずにはいられませんでした。
 
お盆のど真ん中にこの話ができたらよかったのに、と反省しています。

 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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