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2017.08.23

トビラコへようこそ!
 

家庭学習というのは親子のバトルが勃発する頻度が極めて高い現場です。
 
最初は「救済者」である母が最後は「迫害者」になってしまう。という話を心理カウンセラーに聞いてなるほどと思いました
 
それは、こんな風に。
 
子どもが宿題のノートを前に困り果てています。珍しく勉強している姿に感心した母親は、どれどれと手伝おうとします(救済者)。
 
横に座ってノートを見ると、いきなり乱暴に書かれた数字が目に飛び込んできます。
「数字をきれいに書かないと計算間違いするわよ」と言いながら、何気なく前のページをめくると同じように字が雑。その前も、その前のページも雑。そもそもノートの使い方がなっていない。
 
そこで、数字をきれいに書くことやノートの使い方を指導しようとします。
宿題を手伝ってもらえると思っていた子どもは、あてが外れたので当然面白くないわけです。そして反撃に出ます。すると、母親は「なんで言うこと聞けないの」となって子どもを追い詰めてしまいます。宿題を手伝うという善意は吹き飛んでいて、自分の指導に反撃する子として見てしまう。そうして、子どもを追い詰める「迫害者」になってしまうわけです。
 
細かなところは違っているかもしれませんが、おおむねこんな流れの話だったと思います。
 
親というのは、どうしても子どもの「できていない」箇所に注意が向けられがちです。
でも、ここは一歩引いて、自分は「迫害者」の道へ歩き始めてやしないかと自覚することができると、大きなバトルは避けられるように思うのです。

 
子どもの「できない」ではなく「できる」に目を向けたやり方として、例えば計算プリントなら、全問やらなくていいという方法があります。
20問並んだ計算問題、見ただけでやる気をなくしてしまいそうだったら、
「10問だけでいいよ」とする、そこは子どもができそうな範囲でいいのですが、
すると、子どもは急に気が楽なってくるでしょう。
10問が難なくできるようになったら、少しずつ増やしたり。子どもによってはいきなり20問に挑戦してもいいし。
 
「できる」に注目して、「できる」が完璧になったら、次のステップへ。スモールステップですね。子どもができる範囲でいいのですが、問題の数を決めるなどゴールを必ずはっきりさせること。これが家庭学習のコツです。
 
ということを、トビラコ店主は子育て雑誌の家庭学習ページを担当していた時に取材先の先生方に教わりました。

夏休みももうすぐ終わり。少しでも参考にしていただけたらと思います。

 
 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

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トビラコが編集した本

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