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2017.09.02

トビラコへようこそ!
 

切るたびに、カスタネットのような「カチ、カチ」という音がして、持ち手がカスタネットの形をしているからその名がある「カスタ」(正式にはCasta カスタ 長谷川刃物)というハサミ。
 
発達障害の子のためのすごい道具』(安部博志著/小学館)で紹介しました。ここでは「カチ、カチ」と切るたびに音がするから「楽しく切れる」とだけ書いたのですが、この「カチ、カチ」音は、発達系の一部の子には、とても大切な音だったのです。
 
お子さんが協調性運動障害(とおっしゃっていたと思います)というお母さんに聞いたのですが、あのハサミの「カチ、カチ」の音があると、リズミカルに切っていけるのでそうです。まさにカスタネットのリズムに合わせているわけです。
この音がないと、フラフラとして、切る手元のバランスが悪くなってしまうそうです。
 
おそらく、これは「カスタ」を作った人も、そこまでは考えていなかったと思います。手や指の自由がきかない人が使うことを想定したユニバーサルデザインが売りですから。
 
そのお母さんによると、リズムをつけてあげるとうまくいくことが多いらしいです。もし、カスタがなければ、ハサミで切るそばから、イチ、ニ、イチ、ニでもいいのかもしれませんね。リズムが道案内にもなるわけです。
 
また、別のお母さん(同じくお子さんが協調性運動障害)によると、持ち手に指を入れて使う通常のハサミだと、指を何本入れていいのかわからなくなったり、指に気を取れらたりして、切ることがうまくできなくなるとか。だから、手のひらだけで切れるハサミだと切ることだけに集中できていいそうです。
 
それにしても、商品が世の中に出た時には、作り手の想像をはるかに超えた使われ方をするものですね。
 

トビラコの商品もそうでした。この話はまた今度ということで。
 
 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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トビラコが編集した本

【5刷決定!】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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