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2017.09.14

トビラコへようこそ!
 

教育テレビに関わっている人たちの番組の作り方を聞いたことがあります。
 
Eテレの「みいつけた」という番組のアートディレクターの大塚いちおさんは、かつて雑誌編集者時代にお世話になった方です。その大塚さんから聞いたのですが、毎月、児童心理学など専門の先生を囲んで勉強会をするそうです。番組の内容についてではなく、子どもの心理やおそらくですが発達も学ぶ会。
 
子どもにとって、テレビの中の世界も成長には大きな影響を与えるでしょうから、やはり必要なんだろうな、とその時は思いました。番組に関わっている人すべてが参加するというのもすごいですよね。
 
もう長いこと、そうして番組のアートディレクターをしている大塚さんですが、今、東京の青山で個展を開いています。きれいな色使いだった大塚さんのイラストが、この個展では黒一色に。といっても豊かな色を感じるのは、実は黒だけでなくて4色使って黒にしているらしいです。ともかく表情豊かな黒でした。
 
そして、「ウェルモ」というモグラのキャラクター、困り顔でネガティブな感じ。
明るくて元気なだけのキャラクターって、案外と子どもの心に入っていかないんじゃないかと思います。むしろよく失敗したり、困ったりする方が、子どもにとっては自分を重ねることができます。
 

この辺りも、もしかして大塚さんが、Eテレにかかわっていたことが影響しているのかな、ダシのように効いてきているのかもしれません。子育て雑誌も、そんな風にして勉強会を開いてもよかったなと思いました。

大塚いちお展が開催されているピンポイント展 9/23(土)までです。
http://pinpointgallery.blogspot.jp