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2017.09.24

トビラコへようこそ!
 

大人になってADHAであることがわかったという知り合いの男性(50D代)は、片付けができないために、自己破産寸前まで追い込まれました。
 
何をどこにしまったのかをすぐ忘れるので、同じものをいくつも買っていたのです。
 
ボールペンなんて、そう高いものではありません。でも1本ですむところを10本買ったら、価格は10倍ということになってしまいます。すべてがその調子ですから、稼いでも稼いでもお金がなくなってしまうのです。
 
でも、彼には、とてもいい友人がいて、その友人のアドバイスで借金を整理することができました。さらに、なんとラッキーなことに収納の専門家と熟年結婚したので、片づけの問題が解決し、同時にお金の問題も解決したのでした。
 
どのように片づけているのかを聞いたら、衣類の場合、タンスの引き出しにパンツ、シャツ、くつ下と大きく書かれたシールが貼られているので、しまった場所がわかるそうです。
 
家族と一緒に生活をしていると、片づけができないことがそれほど深刻にはなりません。でも自活するようになると、お金の問題にまで発展することがあるんだなと思いました。
 
この話を、先日、ある片付けの専門家にしたら、彼女のアイデアはこうでした。
 
引き出しに入っているものを書いたシールを貼るだけではなく、間取りを大きく拡大コピーして、そこにどこに何があるかを書いて貼っておくというものです。
部屋(家)全体を一望できるようにしておくわけです。このアイデアがどこまで有効かわかりませんが、試してみる価値はありそうです。
 
話が飛んで、ここから先は発達障害とは別の話になります。
彼女とは編集者時代に一緒に仕事をしていて、久しぶりに会い旧交を温めたわけですが、名刺に片づけの専門家であることを示す肩書きと、もう一つ「心理カウンセラー」と書かれていました。
心理カウンセラーと片づけが結びつかず、どう関係があるのかを聞くと、これが大ありなんだそうです。むしろ、心の問題を片づけないと家の中が片づかないとか。
 
一言で乱暴にまとめてしまうと、寂しい人はものを捨てることができないケースが多いそうです。あるいは、心の隙間をモノを買うことで埋めていることもあるとか。
 
だから、心の問題が片づかない人に、いくらノウハウを教えても役に立たないわけで、カウンセリングが先だそうです。
 
これは、とても時間がかかります。何回かカウンセリングを重ねるうちに相手が涙ながらに自分の抱えている問題を話すようになると、そこでようやく片づけのアドバイスができるようになるわけです。
 
もちろん、そのような人ばかりではなくて、単に忙しくて片づけられないとか、めんどくさがりとか、という人もいて、この人たちにはノウハウをビシビシ教え込むようにしているといいます。
 
トビラコ店主も、編集者時代に教えていただいたノウハウで今でも役立っているのが、次のふたつ。というか、次のふたつしか聞いていなかったのですが、ふたつとも役立っています。
 
家に帰ったら、鍵は玄関のどこかに置き場所を決めておき、部屋の中に持ち込まない。使う場所にしまうのが収納の鉄則です。
 
→出かける時に鍵がない!と焦ることはなくなりました。鍵に関してはストレスフリーです。
 
帰ったらバッグの中ものものは全部出す。バッグを収納にしない。
 
→これで、出かける時に不要なものまでバッグに入れなくなりました。
たた、忙しい、これができないことがあり、不要なものをバッグに入れたままになることも。
 
ノウハウが有効な場合と、ノウハウ以前の問題とあって、収納に限った話ではないかもしれません。

 
 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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トビラコが編集した本

【5刷決定!】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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