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2017.10.03

トビラコへようこそ!
 

「善意の意地悪」で子どものコミュニケーションスキルを高める、という話を聞いたことがあります。

 
子どもがしてほしそうなことを、あえてしない。先回りしない。
自分の口から「〇〇してください」を言えるように「意地悪」する。
 
例えば、こんな場面です。

秋晴れの気持ちのいい日の課外授業。ちょっと小腹が空いてきました。目の前のお肉屋さんでは、コロッケを揚げています。大人も子どももコロッケを買って、お肉屋のおばさんにコロッケサイズの袋に入れてもらって、揚げたてをフーフー言いながら食べています。
 
あまりにおいしそう!なので、先生と子どもたちはコロッケを買うことにしました。

コロッケを袋に入れるところまでは、お肉屋のおばさんがテキパキとしてくれます。ここにソースをかけてもらえば、完璧です。
でも、子どもが自分の口から「コロッケにソースかけてください」と言うまでは、かけないようにと、おばさんは先生に言われています。
 
「先生、これって善意の意地悪だね」
 
とおばさんが言ったのを、この先生はえらく気に入りました。その先生とは、筑波大附属大塚特別支援学校の主幹教諭である安部博志先生。
 
最初は、ソースなしでコロッケを食べていた子どもたちですが、そのうちに「コロッケにソースかけてください」と言えるようになったそうです。
 

助けてください、困っています。と言えることは、生きていく上でもとても大切なことです。でも、「コロッケにソースかけてください」と言えることも大事だと思います。自分のささやかな望みを叶える方法を知っていることで、幸福度はぐっとアップすると思うのです。

 
 

トビラコ店主より

 
 
 
 
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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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トビラコが編集した本

【5刷決定!】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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